いいこと尽くめだ。
スマホのバッテリー、最近あまり持たなくなってきたなって悩まされてませんか? もしかすると、それ5Gの基地局のせいだったりするかもしれませんよ…。
5Gの小型基地局が充実すると…
このほどNew Scientistは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者チームが発表した「Densify&Conquer」という論文について報じました。
都市に設置する、携帯電話へ5Gの電波を届ける基地局と、その電波を受け取る携帯電話の最適解を、3Dモデルでシミュレーション。もっとも理想的な基地局の数が計測されています。
同調査によると、5Gの電波を届けるうえでふさわしいのは「スモールセル」と呼ばれる小型基地局の充実。高さ15mまでの設置エリアで、現状の5倍ほど小型基地局の数を増やすなら、スマートフォンのバッテリーの持ちは、現在より1.5倍に延びる計算になるんだとか。
実は地球温暖化対策にも
スマートフォンって、電波の状態が悪いところで使い続けると、バッテリーの減りがグンと早くなるんですよね。もし5Gの小型基地局を充実させると、より近場で強い電波を拾えるため、5Gスマホのバッテリー寿命に大きな改善が見込まれます。
ちなみに、今回の研究データでは、大型の基地局をドンと設置して、そこから広域に携帯電話の電波を飛ばそうとする無駄を指摘。小型基地局で近距離に電波を飛ばすほうが、十分に届かず失われる電波のことを考慮すれば、電力の削減量は3倍にまで向上するとされています。
さらに、それぞれのユーザーのスマホのバッテリの持ちがよくなるので、皆がスマホを充電する頻度も減少することになりますよね。
これって、結局は貴重な電気の使用を総合的に抑えられることにつながります。ということは、5G基地局の充実が、地球温暖化対策につながっていくということでは? そんな提唱がなされていますけど、日本でも同じような効果が期待できるでしょうか? 5Gにつながりやすく、スマホにも電気にも優しい環境が整うのは大歓迎ですね~。
Source: New Scientist