皆既日食を最前列で見る。即完売したスペシャルフライト

なんて粋なんでしょう。

天体ファンの皆さんにお知らせです。来る4月、アメリカや太平洋地域で皆既日食が見られます。残念ながら、今回は日本からは見ることができませんが、なんと、デルタ航空が皆既日食を空の上で鑑賞できる、スペシャルフライトを提供するそうです。

デルタ航空は、テキサス州オースティン発ミシガン州デトロイト行きのデルタ航空1218便が皆既日食の時間帯にピッタリ合うこと、そしてその便の乗客が、月の影に隠れた真っ黒な太陽を間近に見ることができることを発表しました。

1218便は米東部標準時の4月8日(月)午後1時15分に出発し、午後4時20分に着陸予定。日食は午後1時58分に始まり、デトロイトでは午後3時14分頃にピークに達すると予想されています。

大きな窓のエアバスで日食を鑑賞

1218便はタイミングを合わせて皆既日食の経路を横切ってくれるだけでなく、機体には特別に大きな窓を備えたエアバスA220-300を使用してくれるサービスっぷり。NASAによると、月が地球と太陽の間を通過する約4分間、空は真っ暗になるといいますから、これを空の上で体験できるなんて、なんて神秘的なんでしょう。

このフライトのチケットは販売開始後に即完売し、翌朝には片道1,129ドル(約16万円)という高額で残り2席が用意されましたが、それもあっという間に売り切れてしまいました。

別の便でもチャンスあり

ただ、予約し損ねた方に朗報です。同じ日に日食を見るチャンスがあるデルタ航空便は他にもあります。デトロイト発ウェストチェスター郡行きの便(東部標準時午後2時59分発)と、カリフォルニア州ロサンゼルスから出発するテキサス州ダラス行きとサンアントニオ行きの便になりますので、興味のある方はチェックしてみてください。

次に日本からみられる皆既日食は?

4月の日食を逃すと、次にアメリカから見える皆既日食は2044年になります(国立天文台によると、日本からは2035年に皆既日食が見えるそうです)。ちなみに日食を鑑賞する際には、目を傷めないように専用の太陽観測用メガネを使うのをお忘れなく!