生活の質を上げる。シチズンの健康志向なスマートウォッチ

2023年1月10日の記事を編集して再掲載しています。

より良い習慣をサポート。

シチズンが、初のスマートウォッチCZ Smartを発表してから早数年。同社は今年のCESで、ユーザーのウェルネスに着目したアプリCZ Smart YouQ搭載の第2世代モデルスマートウォッチCZ Smart PQをお披露目しました。

出回り始めたころのスマウォはスマホを取り出す必要がなくなる点が訴求されていましたが、徐々にヘルスケア機能を拡大。今ではユーザーの歩数やワークアウトを記録するだけでなく、心拍数に心電図の計測、転倒や事故の検出といった機能で重大な健康上の懸念へも目を光らせるようになりました。

老舗腕時計メーカーのヘルスケア機能を重視したスマートウォッチ

スマウォ市場の過熱とともに、消費者の関心はシチズンのような伝統的なブランド名よりも、ウェアラブル端末に人命を救うどんな機能が搭載されているのかといった点に移りました。だからこそApple Watchで衛星経由の緊急SOSを送れる(一部地域のみ)ようになったのでしょう。シチズンがIBMとNASAと手を組んで、専用アプリCZ Smart YouQを開発した理由もそこにあります。同社の新型スマウォに搭載の同アプリは、ユーザーのウェルネスの向上を促すというものです。

CZ Smart YouQは、ユーザーについての睡眠データやアラートスコアを収集し始めて1週間ほどで、その人のクロノタイプを見極めます。クロノタイプとは、個人の眠りにつく時間帯や日中で最も眼が冴える時間帯の生まれつきのパターンのようなもの。例えば、夜遅くに眠りにつく夜型人間だったら最も活動的なのはおそらく朝よりもその日の後半でしょう。

前述のアラートスコアとは、ユーザーがCZ Smart YouQの覚醒度テストを受けると生成されるスコアのこと。同テストは、NASAが国際宇宙ステーション滞在中の宇宙飛行士に実施する精神運動覚醒検査(PVT)を、消費者向けに簡素化&ゲーム化したものです。日常的に受けられる覚醒度テストを通して、Smart YouQアプリはユーザーの異なる時間帯での疲労具合への理解を深めていくそう。

ユーザーの各種データを蓄積してパーソナライズ

CZ Smart YouQはアラートスコア、クロノタイプ、睡眠パターンや心拍数などのデータを基にユーザーの特徴やリズム、習慣を分析し学習。そして高度にパーソナライズされた、“ユーザーの疲労の影響の軽減や、覚醒度の向上を助け、よりよい習慣作りを促す推奨アクション”である “Power Fixes”を勧めてくれます。各種データが蓄積されていくことでパーソナライズ化がさらに進み、そういった推奨アクションの効果も把握していくとのこと。

シチズンの第2世代CZ Smart PQは、アメリカでは3月から発売予定。ケースサイズが41mmのシンプルなカジュアルモデル「PQ2 CASUAL」と、ケースサイズが44mmでベゼルに数字が入ったスポーツモデル「PQ2 SPORT」との2モデル展開です。価格はケースの色やストラップの種類により前者が350~415ドル(約4万7000円〜約5万5000円)、後者が375~435(約4万9500円〜約5万7500円)ドル。どのモデルもGoogle Wear OSで稼働し、CZ Smart YouQアプリ、1.3インチ326 PPI AMOLEDディスプレイ、QualcommのSnapdragon Wear4100+プロセッサを搭載しています。なお、現時点は日本で発売されるか否かは不明です。

Source: NASA Life Sciences Portal,

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