軽やかで音漏れが気にならなくて…1日中着けっぱなしでいられるイヤホンの理想形、耳スピ

日常生活にBGMを添える、それができたら素敵じゃない?

音楽がある生活と、無い生活。どちらの方が楽しいかと言われれば、やっぱりあった方が何かと楽しそうですよね。最近はお手頃なワイヤレスイヤホンも増えてきましたし。

ところが、音楽大好きなギズモードの前野編集部員は、常々こう思っていました。

音楽は聴いていたい。でもそこまで没入したいわけではなく、BGMとしてやんわりと常に聴いていたい。

分かります。そこはかとなくかかっている音楽って心地いいですもんね。

こうしたニーズに応えるように、昨今は耳をふさがない系のイヤホンも増えてきました。

NTTグループ初の音響ブランドのnwm(ヌーム)から新登場したネックバンド型の「nwm MBN001」も、そんなながら聴きに適したイヤホンのひとつです。

耳を塞がず、かといって音質を犠牲にすることもなく、常に音楽を聴いていたい前野編集部員にとって「nwm MBN001」は理想的だったみたいですよ。

インイヤーでも骨伝導でもない、第3のコンセプトが良い

耳を塞がないで聴けるワイヤレスイヤホンといえば、骨伝導イヤホンが一般的。しかし「nwm MBN001」は骨伝導方式ではなく「耳スピーカー」という新体験を提案しています。愛称は「耳スピ」だそうです。

本体は耳に引っ掛けるけれど、音が出る部分は耳の穴を塞がないのがこのスタイル。いわば耳の横にスピーカーをぶら下げるようなものですね。「ワイヤレスパーソナルイヤースピーカー」とも呼んでいるみたい。イヤホンって書いてない!

本体の重量が片側約23g(コード含む)しかないので、装着感がすごく軽いんです。着けているのが気にならないのに、しっかりと音楽が聞こえる。この体験ですよ、僕が求めていたのは。

形状的にはネックバンド式のワイヤレスイヤホンですが、耳を塞がない点はかなり独特。外の音、例えば 車や自転車の音も 聞こえるし、家事をしていても宅急便の訪問チャイムを聞き逃すことはなし。

会社で着けっぱなしでいても、話しかけられたときにすぐ気づけるし、そのまま話せるのがいいんですよねぇ。

最新の音漏れ抑制技術がすごい

とはいえ、耳の外にスピーカーがあるということは、音が直接外に出てるわけです。音漏れが気になるところですが、そこんとこの対策も完璧だそうな。

Image: nwm

NTTが開発したPSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)技術によって、音漏れを最小限にしています。これは出る音(正相)に対して逆位相の音波をぶつけることで、音波同士を打ち消すノイズキャンセリングのような技術なんですよ。

なるほど、耳の外側でノイキャンのような効果を発生させているわけですね。オープンイヤータイプのイヤホンは音漏れがネックとなりますが、これなら静かなオフィスでも安心して使えそうです。

装着者側にはちゃんと音が聞こえてるし、音量もしっかり出てます。もちろん音質も良いし、それこそ真剣にリスニングしたいってとき以外は僕はこの音質で十分って感じですね。

実際に音漏れ具合をチェックさせてもらいましたが、かなりボリュームを上げた状態でも相当近づかないと音は聞こえてきませんでした。機会があれば販売店などで体験してみてください。そのすごさが分かると思います。

1日着けっぱなしでイケるロングバッテリー

個人的に、「nwm MBN001」でうれしいのがバッテリー時間です。どれくらいもつと思います?

うーん、ネックバンド型はあまり大きなバッテリーを搭載できなかったはず。10〜12時間くらいですか?

残念。正解は、その倍の約20時間です!

それはすごい。1日2時間使ったとしても10日間は充電いらずってことですね。月に1〜2回の充電で済みそう。

僕の場合は朝の家事から夜の帰宅時までずーっと使いたいので、1日中バッテリーがもつのはすごく頼もしいですね。朝から晩まで12時間使ったとしてもまだイケますよ

ながら聴きで常に音楽を流す「nwm MBN001」のリスニングスタイルなら、バッテリー時間は大事なポイント。このあたりもしっかりと考えられてますねぇ。

防水性能やマルチポイントなどの機能もうれしい

あと、なにげにうれしいのがIPX5相当の防水性能。散歩中の汗や小雨も気にしないでOK。なんなら聴きながら顔を洗ってもOKです。

汗が大丈夫ということは、ジムや筋トレとの相性も良さそうです。

異なるデバイス2台と接続できるマルチポイント機能にも対応してるので、接続先の切り替えもスムーズですよ。スマホで音楽聴く→オンライン会議の時間になる→パパっと接続先をPCに切り替える、という感じ。接続のたびにBluetoothの設定画面を出すのは手間ですからね。マルチポイントは正義です。

自分専用の耳スピーカーになれる「nwm MBN001」

耳をふさがない軽やかな着け心地、効果的な音漏れ対策、ロングバッテリーやマルチポイントなどの充実した機能性…。いやほんと、僕が欲しいツボを全部詰め込んだのが、この「nwm MBN001」だったんですよ。

と、熱く語ってくれた前野編集部員。耳をふさがないリスニングは圧迫感もありませんし、普段使ってるイヤホンとは別に持っておきたいジャンルだなと思わせてくれました。

これでめでたしめでたし…かと思いきや、最後に前野編集部員が悩みの表情に。

ただひとつだけ、いまだに気になり続けていることがあって…

ほほう、何かあったんですか?

「nwm MBN001」はカラバリがダークブラウンホワイトベージュの2色があるんです。僕はダークブラウンを選んだんですけど、優しい感じのホワイトベージュと最後まで悩んだんですよ。どう思います?

いやぁそれは確かに悩ましい。でも今回はダークブラウンで良かったのでは。似合ってますよ!

カラバリといえば、今回紹介した「nwm MBN001」 と同じ「耳スピ」のラインナップで、 完全ワイヤレスタイプである「nwm MBE001」。こちらも既存のダークブラウンに加えて新色のホワイトベージュが追加されたようですよ。

え、じゃあホワイトベージュはそっち買おうかな…!

Photo: 小原啓樹
Source: nwm