ストリートカルチャーを知り尽くしたデザイナーが、ちょっとユニークな書籍と、ストレージ用のかわいいグッズをリリースしました。ギズモード読者にもがっちり響きそうなんで、ここでちょっとご紹介いたします。
ギズモードとハイロックの邂逅
昔々、かれこれ10年以上前の2011年。IKEAさんが京都・東寺に、クリエイターがプロデュースするお部屋を展示するというユニークなイベントが開催されました。
そこに参加して、映像作品とお部屋を作ったギズモード&ルーミー編集部。
ウチのお部屋が一番いいじゃんと編集長・尾田が自己陶酔していたのも束の間、マニアックなガジェットと、ケーブルなどの小物類が、一見ラフなようでとても緻密に見栄えよくディスプレイされたガジェット部屋を発見しました。
この部屋にある数々のガジェットはかなりマニアック。しかもデザイン的に洗練されたものばかり。この両立ができるのは俺だけだと思ってたのに、かなりやるな…。
動揺を隠せない尾田の視線の先、そこにはいかにも神経質そうな手捌きでガジェットの配置をミリ単位で調節する金色の短髪&サングラスの男性の姿。それがハイロック氏とギズモードの出会いでありました。
ハイロックさんってどんな人?
ハイロックさんは、自らのデザインオフィス「HIROCK DESIGN OFFICE」を運営するデザイナー。元々はNIGO®︎氏に師事し、「A BATHING APE®」のグラフィックデザイナーとして裏原宿カルチャーを牽引していた方です。
抜けのいいデザインワークはグラフィック、アパレル、空間デザインと幅広い領域にわたっています。さらにその嗅覚を生かして、独自の視点で見つけてきたグッズやガジェットを紹介する情報サイト「HIVISION」を運営。業界きっての目利きとしても名を馳せています。
キャリアとセンスに裏打ちされた審美眼、信頼できますね。
そんなハイロックさんの最新刊
そんなハイロックさんが11年ぶりに手がけた書籍『HIROCK MANIA BOOK』がいい感じです。
アメリカ、IKEA、透明なもの、キッチン、デスク周り、電化製品、ダイナーなど28のテーマに沿って、ハイロックさんがセレクトしたアイテムが紹介されています。
ハイロックさん自身にも「モノを持つこと、持たないこと」の葛藤があり、「持つのであれば待たないことを上回る理由が必要」だと語ります。つまり、ハイロックさんにとってこうしたグッズを身の回りに置くことには強い意味があり、その背景にあるストーリーまで込みで楽しみたいってことなのです。
なかには、さほど変哲もないグッズもピックアップされていますが、その理由を読むと納得。目利きってこうなのかって感心させられます。ぜひご一読を。
ハイロック整理術はこの箱でマスター
もう1つ、ハイロックさん絡みでグッズ紹介を。こちらはアメリカの中華食堂でテイクアウトしたときのボックスを模した収納段ボールです。
チャーハンやチャーメン、ポークジンジャーやグリルドチキンなどを盛り付けた、妙に美味しそうなアメリカンチャイニーズの箱。映画などでよく見かけますよね。
あの紙製の箱をA4サイズにアップして、書類や雑誌、ガジェットなどが入るサイズにしちゃったのがこれ。棚に並べて収納してもアメリカンポップで見栄えがいいし、いらなくなったら資源ごみに出せばいいんです。
ステンレスの持ち手が付いていて持ち運びにも便利。まとめて何個か揃えて、棚に並べておきたいですね。
クラウドファンディングのMakuakeにて、3個セット5,400円から、30個セット4万5000円まで受け付けております。まとめ買いの方がお得です。
どちらもポップで楽しいんだけど、それだけで終わらない奥深さがあります。身の回りに置くもの、もっとこだわりたい人は研究の余地ありですよ。