日本電気(NEC)の子会社で新事業の創出を推進するNEC Xは6月28日、食農分野でスタートアップの事業立ち上げを支援するアクセラレーターのTHRIVE(運営:SVG Ventures)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。
THRIVEは、世界100カ国、8000社以上のスタートアップが参加する世界有数のアグリテックアクセラレーター。パートナーシップによりNEC Xは、THRIVEが運営するプレシードアクセラレータープログラムや、包括的な創業者データベースなどを活用し、食農分野における起業家人材への早期アクセスが可能になるという。
さらに、THRIVEの食農分野における知見・戦略の活用や、投資先・グローバルパートナーとのエコシステム活動へと参加。同社の新事業創出プログラム「Elev X!」をより強化していく。
加えて、食農分野の起業家に対して、生産と資源管理を最適化するための精密農業や自動農業システム、作物モニタリング、予測分析など、高度なソリューションの導入を支援し、食農分野でのイノベーションの創出を目指す。
NECでは、デジタルプラットフォームソリューション「CropScope」で農業市場に参入するなど、グローバル市場でAIとデータ分析による農業経営をサポートしている。同社においても、特殊作物栽培作業向けの自動剪定ロボットを提供するスタートアップBeagle Technologyをはじめ、これまでに10件の新事業を立ち上げている。
今回のTHRIVEとのパートナーシップにより、北米を中心に食農分野におけるスタートアップを共同で発掘・支援。また、新事業の立ち上げと食農分野における潜在ニーズの発見、ソリューションの開発をより強化していくとしている。