2019年からばたばたっと変化が
冒頭で「2006年と2019年に取材した」と書いた、その2006年版をかつて書いた。なんともう17年も前のことになるのか。
2006年の記事
続く2019年版はライターいまいずみひとしさんによる取材だ。
2019年の記事
私としては、2006年以来ちゃんと見て回るのはまるっと17年ぶりになる。
ざっと回ってみて、驚くほど変わらないところと、同時に驚くほど変わったところがあった。
まとめるとこんなところだろうか。
変わらないところ
- 2006年から健在のお店がいまもたくさん
- とくにB1、1階は雰囲気もほぼ2006年と変わらず
変わったところ
- テラスが閉鎖に
- 2階を中心にマッサージのお店が爆増
- フルーツオザワの煮卵販売が休止(ちょっとしたことですがDPZ的にはいちだいじ)
2019年のライターのいまいずみさんのレポートと読み比べると、上記で挙げた「変わったところ」はどれも2019年以降に起きたことがわかる。
2019年までは、店の入れかわりはあれど、おおむねは変わらない様子だった。それが、2019年以降2023年にかけ変貌した。
コロナ禍に入ったことと再開発の話が一気に加速したこと、おそらくこのふたつが重なったことが大きいのではないかとは、関係者でなくともなんとなく思いあたる。
喫茶フジについに!
変わらないところとして、飲食店に健在のお店が多かったのにははげまされた。2006年に外から様子を見るだけで行けなかった、地下1階の喫茶フジもそのうちの1軒だ。
現在は分煙がすすみ、入って手前の広いスペースが禁煙、電子と紙巻でも吸えるスペースが区切られているようだ。
喫茶店といえばホットケーキでしょうよ! と、窯焼きホットケーキとホットコーヒーを注文する。やってきたのがこれだ。
思った以上にお店自身に対して愛とこだわりがあるのが一瞬で伝わった。 イメージ的に、もっと店自身にもお客にも構わない、ドライなお店だと思っていたのだ。
思った以上に、真正面からファンになることを許してくれるようなお店だったんだな。
むしろカステラに近いきめ細かいふわふわのホットケーキを食べていると、常連さんと同じくらい私のような一見客もおとずれている様子だ。
「思い切って今日はハンバーグ食べようかな!」と高らかに宣言しているお客さんがいる。昼食どきだったこともありがっつりご飯を食べにくるお客さんが多い。
常連の愛煙家が食後にやってきてさっと煙草を吸ってコーヒーだけ飲んで帰っていく場所だと思っていたがずいぶん違う。
そもそも2006年にくらべ、純喫茶というもの全体がポップなイメージに変わって誰にとっても入りやすいお店になった気がする。
(なんとなくイメージと違うなあ)と勝手に感じたのは、お客としての私の側の喫茶店に対する考えが17年のあいだに変ったというのもありそうだ。
喫茶店は3Fにもカトレアというお店がかつてからあるが、こちらもお客さんたくさんで健在だった。
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