仕事をサボって会社の近所をブラブラ歩いていたら「自販機グルメ大集合」という文字が目に入った。気分転換を兼ねて街中を歩くとこういった発見があるから面白い。会社から歩いて10分ほどの場所に良さげなネタが隠れているとは……まさに灯台下暗しである。
さらによく見ると「自販機グルメ常時約30種類販売中」「冷凍自販機ど冷えもん第1号機設置店」とも書いてある。もしかしたら知る人ぞ知る “冷凍グルメの聖地” なのかもしれない。ということで、店内をのぞいてみることにした。
・冷凍グルメ直売所
新宿区四谷にある「冷凍グルメ直売所」。どうやら「ど冷えもん」の販売代理店であるFROZEN24が運営するお店で “冷凍自販機販売商品” が色々売っているらしい。先にも述べたとおり、餃子・ラーメン・ピザ・スイーツなど常時約30種類販売中とのことだ。
店頭には「ど冷えもん1号機」がある。今見てもそれほど感動的ではないが、数十年後には博物館で展示されるレベルのレジェンド自販機になっていてもおかしくない。ちなみに現在は「お好み焼き」や「おむすびケーキ」などのワケあり商品を販売しているようだ。
・店内
店内にも自販機がズラリと並んでいる……と思ったらそうではなくて、冷凍ショーケースに自販機販売商品がどっさりと入っていた。見慣れないものが多く、吉祥寺の家系ラーメンや、福島の豚ラーメン、仙台の厚切り牛タンなどのご当地グルメを多く扱っているもよう。
お店の方曰く、1番売れているのは「金猫餃子(20個入り800円)」とのこと。どの商品もミシュラン出身のシェフが選んでいるから安心・安全はもちろん味・品質にも自信があるという。
また、同店はもともと餃子工場の直売所だったそうだ。ど冷えもんも当時から設置していたので、金猫餃子はずっと前からココの名物商品だったのかもしれない。ってことで購入。さっそく会社で餃子を焼くことにした。
…………
完成。
まさか会社で餃子を焼くことになるとは……「羽鳥と原田の餃子道」風に言うと、800円で20個だから1個あたり40円。お得感というより味で勝負しているようだ。そりゃまあミシュラン出身シェフが選んだのなら味勝負に決まっている。
食べてみると、野菜の旨みがあふれ出るジューシーな餃子だった。ニンニクはそこまで主張していないから仕事中でもバクバク食べられる。
飽きずに何個でも食べられるのは、優しい味わいの中に自然の甘みが感じられるスッキリした味だからだろう。雑味のない素材を生かした旨味が口に広がる。うまかったし、仕事をサボって良かった。
東京メトロ「新宿御苑駅」から歩いて5〜6分、冷凍グルメの聖地は意外な場所にあった。厳選された美味しい冷凍食品が揃っているので機会があればぜひ足を運んでみてほしい。ど冷えもんの1号機と記念撮影するのもおすすめだ。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名:冷凍グルメ直売所(FROZEN24 -Lab-)
住所:東京都新宿区四谷4-25-6 1F
時間:11:00〜19:00
休日:土曜日・日曜日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.