「人手不足解消の実証実験」のために2日前に誕生した『セルフ式駅そば』に行ってみたら、ロボットが過労で動かなくなってた……

ロケットニュース24

JR東日本クロスステーションフーズカンパニーは2023年6月20日、JR上野駅11・12番線ホームにセルフ式駅そばの実証実験店舗をオープンした。その名も「セルフ駅そば」である。ロボット(自動調理販売機)が最短90秒で出来立てのそばを提供してくれるという。

ナニソレ、面白そう! ってことで、オープン2日後にお店に行ってみたところ、予想外の事態が待っていた……

・ロボットが作るセルフ駅そば

このお店は、アメリカのフードテックベンチャー「Yo-Kai Express Inc.」の自動調理販売機を使用している。同社の製品はすでに羽田空港に設置されており、ラーメンの販売を行っている。

駅そばとして製品が活用されるのは初めての試みだ。店舗のある上野駅11・12番線常磐線ホーム上に行ってみると……、ここだな。電車を降りた人たちが興味深そうに店舗を見ている。


店前に妖怪をあしらった垂れ幕が掲げられている。「Yo-Kai Express」だからね。



では、さっそく行ってみましょう!


あれ? なんか営業していない感じなんだけどなあ。まだ2日目だよね? まさかお休み?


そのまさかだった!


「お客さま各位 本日はご来店いただき誠にありがとうございます。本日、Yo-Kai自販機不具合によるメンテナンスのため休業とさせていただきます。」


なんてこった! 2日しか営業していないのに、不具合が発生するとは、不運としか言いようがない。その理由はどうやら、想定を超える来客にあるらしい。別の貼り紙を見ると、前日に営業時間の短縮がアナウンスされている。


「6月20日(火)の開業以来、当初想定よりも大変多くのお客さまにご来店いただいたことから、商品製造体制が追いつかず、やむなく店舗への出荷数を制限させていただくことといたしました」


なんと! あまりにも人気すぎて、営業終了時間を「無くなり次第終了」に変更せざるを得なくなってしまったようだ。

ということは、自販機もフル稼働で不具合が発生する事態になってしまったってことか……。おかげでメンテナンス休業を余儀なくされたと……。要するに「過労」である──。



万能ロボットであっても働きすぎはよくない。働き方改革が叫ばれている世の中だから、ロボットと言えども適度な休みは必要だ。

本来は外食産業の人手不足の解消のため、その有効性をたしかめる実証実験だったはずなのだが、ロボットが過労で動けなくなるとは、なんとも……。

ってことで、今回は食いそびれてしまったので改めて訪問したいと思う。がんばれロボット! 君の作るそばを食べられる日を楽しみに待っているぞ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 セルフ駅そば 上野常磐ホーム店
住所 東京都台東区上野7丁目1-1 11・12番線ホーム上
時間 6:00~ 無くなり次第終了 日祝6:30~ 無くなり次第終了

参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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