欧州議会が承認した、あらゆる種類の電池の設計や生産、廃棄に関する新しい規則がネット上で大きな話題になっている。
注目を集めているのは、家電製品のバッテリーを消費者自身が簡単に取り外せる設計にすることの義務化が盛り込まれていること。これによって、スマホのバッテリーについても事実上、取り外し可能な設計が必須となることが予想されている。バッテリーの劣化時もユーザー側で簡単に交換できるようになるほか、バッテリーを抜くことでスマホの廃棄も容易になるなどの利点が考えられるが、一方で取り外しの機構を省くことで薄く頑丈に設計されていたスマホが分厚く破損しやすくなる懸念もある。同じくEUが導入したUSB Type-Cでの充電を義務付ける規則と違って、ネットでは否定的な意見も目立っている。もっとも、欧州議会での投票結果は賛成587票、反対9票、棄権20票と、賛成派が圧倒的で、このまま施行されることはほぼ確実な情勢だ。