Synology Japanからユニークなストレージ「BeeDrive」が登場した。PCにつなげて使うことで、PC内の写真やドキュメントを同期・バックアップするほか、スマートフォン内の写真を簡単にバックアップできるデバイスだ。価格はオープンプライスで、市場想定価格は容量1TBの「BDS70-1T」が2万700円前後、2TBの「BDS70-2T」が3万4500円前後だ(いずれも税込み)。今回は1TBモデルのBDS70-1Tを評価したのでご紹介していこう。
■接続するだけで簡単に使える
BeeDriveのサイズは65(幅)×65(奥行き)×15(厚さ)mm。見た通り正方形の丸みを帯びたフォルムで、手のひらになじむ大きさだ。小型なのでカバンの中にすっと入れて持ち運びしやすい。
BeeDriveのよいところは、何といってもその使いやすさだ。本体を付属するUSBケーブルで接続すればすぐに使える。PCやMacのファイルバックアップであれば、BeeDriveアプリを起動して同期するか、スマートフォンであればBeeDriveアプリを起動するだけで自動的にバックアップしてくれる。いちばん最初に起動してスマートフォン内の写真を全てバックアップする際には時間がかかるものの、2回目以降に差分だけを転送するのであれば、ファイル数が多くなければわずかな時間でバックアップは終了する。
BeeDriveがバックアップできるのは、PCであればデスクトップやピクチャ、ミュージック、ビデオといったフォルダにあるファイルだ。スマートフォンであれば画像ファイルを保存する。PC側でファイルを保存する際の設定だが、デフォルトで上記のフォルダが指定されている他、チェックボックス形式でディレクトリを自由に指定したり、保存するファイルの拡張子を指定してバックアップできる。このため異なるマシン間でのデータやりとりにも使える。
なおスマートフォンとBeeDriveとの連携だが、BeeDriveをPCやMacに接続した状態でペアリングして利用する。1度ペアリングしてしまえば次回からは自動的に通信が始まるので、特に意識することなく利用可能だ。スマートフォンは最大5台まで管理できる。
スマートフォンの画像だが、画面をオンにして転送するだけでなく、スリープ中でもバックアップすることが可能だ。バックアップ中に「画像バックアップ」の箇所をタップすると「焦点を絞ったバックアップ」が表示され、これを有効にすることでバックグラウンドでのバックアップができるようになる。
なお、上記の方法は一気に画像を保存するやり方だが、BeeDriveアプリを起動した際に表示される紙飛行機のアイコンをタップすると、画像やファイルを選択してバックアップできる。
■気になる転送速度は?
では、BeeDriveの転送速度をベンチマークテストによって調べてみよう。テストで利用するのは定番のベンチマークテストであるCrystalDiskMarkだ。比較としてCrutialのポータブルSSD「Crutial X8」の1TBモデルを利用した。
まずCrystalDiskInfoによってドライブを調べたところ、NVMe SSDが内蔵されていることが分かる。転送速度を調べたが、シーケンシャルリードで446MB/s、シーケンシャルライトで352MB/sという結果になった。Crutial X8ではシーケンシャルリードが459MB/s、シーケンシャルライトが449MB/sだが、書き込み速度が若干遅いものの、リード性能ではほぼ同じだ。
■こまめにしっかりと写真を保存したい人向け
ここまで見てきた通りに、BeeDriveはそれほど手間もなくスマートフォンの画像をバックアップできるのがよいところだ。ストレージは最大2TBまで用意されているので、これまで撮影してたまっている写真もバックアップできるだろう。手軽に写真を保存できるツールを探しているのなら、BeeDriveは最適なデバイスだ。
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