夏の車内は暑すぎる。とくに真夏なんて、サンシェードをしても無駄無駄無駄ァァアアアアー! ほんの少しでも車を離れると「温めておきましたァァア!」と言わんばかりの勢いで温度上昇 & 熱気ムンムン。ドアを開けた瞬間の熱気で気絶しそうになってしまう。
そこで今回は “駐車中の車内の温度上昇を抑える” という「ソーラーオートカーファンDX(1370円)」を使ってみることにした。なんでもエンジンを切ってもソーラーパワーでファンが動くらしく車内の空気を快適に保ってくれるという。実際のところはどうなのだろうか。
・車載換気扇
ちなみに車用の暑さ対策グッズとして人気が高いのは、サンシェード・車用カーテン・クールシート(冷感シートカバー・ファン付きシートカバーなど)などが挙げられるそうだ。
前回紹介した小型冷風機「車載シートファン」も、今回取り付ける「ソーラーオートカーファンDX」もかなりマイナーな部類に入る商品だと言えるだろう。実際、私も知らなかったし。
同商品の注目ポイントは、やはり「ソーラーパワーでファンが動くこと」だろう。エンジンを切っても自動でファンが動くので、ほっといても車内の超高温な空気を車外へ排気し続けてくれるに違いない。これで車に乗り込んだ時の地獄のような暑さからは解放されるはずだ。
箱の中には、ファン本体・取り付け用ゴム・説明書の3点が入っていた。本体表側にはファン、裏側にはソーラーパネルが付いている。
なお、説明書には「一部の車種では使用できない」「雨よけやスモークフィルムによってはソーラーパネルが機能しない」などと書いてあった。また「雨天・洗車時は必ず取り外してください」とのこと。それなら取り付け・取り外しが簡単であってほしい。
・取り付けてみた
それでは実際に取り付けてみたい。まずは窓ガラスをおろして、車内側から本体(ファン)上部をガラスのフチに挟み込む。
んで、窓ガラスの左右に取り付け用のゴムを挟み込む。本体との間にスキマができないよう、ハサミでカットする必要がある。できる限り、ここは丁寧に作業したい。
うむ、まずまずの出来ではないだろうか。
しかし窓を閉めてみると……
私の車の場合、はさみ込み防止機能が働いてウィンドーの動きが逆転してしまうようだ。つまり障害物(ファン本体)を検知した窓が開いてしまうってこと。エレベーターのドアのように。くぅぅ〜残念。
設定をいじればどうにかなるのかもしれないが、結局、窓ガラスをピタッと閉めることはできなかった。ってか、すでにメチャメチャ車内が暑いので設定など調べたくない。とりあえずギリギリで止めた状態で使ってみることにする。
おっ、さっそくソーラーパワーでファンが動き出したぞ。何度も言うように、エンジンを切った状態でも照りつける太陽があればファンはグルグルと回るのだ。車内のムンムンした空気をどんどん吸ぇぇえええ!
試しに1時間後に車内を確認してみると……
いや、クソ暑ィィイイイイイイイイイイ!
ほぼサウナである。熱中症待ったなしの危険な暑さ。ファンを付けてなかったらもっと暑かったのかもしれない……いや、本当にファンは車内の空気を外に出してくれたのだろうか。あらためて検証する必要がありそうだ。
ゴムを取り外して、窓ガラスに挟んだファンを真横からのぞいてみる。なるほどこうなっていたのか。って、もしかしてこれって……
車内の空気を吸って戻しているだけでは……というのも、私の車は窓ガラスが斜め(やや内側に傾いている状態)になっていて、ファンを挟むと排気口が車内側にきてしまうのだ。ゴムでファンを固定するのも難しいので、どう頑張ってもこのスタイルになってしまう。
ムンムンした空気を車内でゆっくりとかき混ぜるだけでは涼しくなるわけがないだろう。私の車と商品の相性が悪かったので仕方ないかもしれないが、窓ガラスがやや内側に傾いている車はめっちゃ多いので、取り付けには工夫が必要かもしれない。
しかし雨天や洗車時には取り外す必要があるので無理やり固定するのも違う。ううむ、なかなか難しそうだ。これなら窓ガラスを少しだけ開けておく方がよっぽどマシである……まあ、とはいっても、もちろん使える車もあるだろう。
またもう1点、ファンのパワーはかなり弱いのであまり期待しないように。それでも興味がある方は販売サイトをチェックしてみてはどうだろうか。本当にこの暑い車内をどうにかしてくれぇぇえええええええ!
参考リンク:楽天市場「ソーラーオートカーファンDX カー用品 ファン 扇風機AXL-500」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.