初めて会った人だとしても、なんとなくその人の性格がわかることは結構ある。……が、初対面でここまでハッキリ「性格がわかった」と確信することは滅多に無い。私(サンジュン)は銀だこの男性店員さんの性格を、かなり正確にプロファイリングしたつもりだ。
店員さんが自腹で食べるくらいオススメのメニューを聞くこの企画『店員さんの自腹レコメンド』の第13回は、日本最大級のたこ焼きチェーン店「築地銀だこ」が登場だ。カタコトの男性店員さんがオススメしてくれたメニューとは果たして……?
・店員さんに教えてもらおう
まずは本企画の概要を説明しておきたい。『店員さんの自腹レコメンド』はその店で働く店員さんに「自腹でも食べるくらいオススメのメニュー」を教えてもらうガチ企画である。許可取り等はしていないため、店員さんにかかる比重がかなり高いことが特徴だ。
さて、築地銀だこといえばもちろん「たこ焼き」が看板メニューであるが、「銀だこ酒場」に出かけた関係で「焼きそば」や「カレー」などのメニューも取り揃えられていた。これならたこ焼きオンリーにならず、バラエティに富んだメニューを教えてもらえるハズだ。
今回対応してくれたのは、アジア系の外国人の店員さんで、年齢は30代前半といったところ。「自分が食べてるオススメのメニューを教えてください」とお願いしたところ、なかなか個性的なオススメが返ってきた。なお、価格はテイクアウト価格を表記している。
・たこ焼き(626円)
「自分で食べるくらいオススメの……」くらいのタイミングで食い気味に「たこ焼きデス」と言っていたので、たこ焼きは堂々のドラフト1位なのだろう。なんならその他のメニューを教えてくれた時も「でも1番好きなのはたこ焼きデス」と言っていたので、本来は “たこ焼きオンリー” だったのかもしれない。
そのたこ焼きはカリカリとトロトロのコンビネーションが相変わらず最高! トッピングが無いぶん生地と出汁のウマさが感じられるところもポイントが高い。銀だこで迷ったら「とりあえずたこ焼き」でいいハズだ。
・てりたま(734円)
「子供にも人気デス」と言っていた通り、甘いてりやきソースと玉子の組み合わせは、老若男女が大好きな味。食べ応えも十分で、普通のたこ焼きより遥かにボリューミーに感じたのは気のせいだろうか? こってり派には文句なしでオススメだ。
・九条ねぎマヨ 特製ソース(734円)
「たこ焼き以外でもOKです」と伝えたが、3品目もたこ焼きをチョイス。そしてポン酢などのサッパリ系ではなく、あくまでコッテリ系で攻めて来た。こやつ……さては「超たこ焼き派 & コッテリ至上主義」だな?
お味の方はというと、ねぎのシャキシャキ感や風味は追加されているものの、やはり王道たこ焼きの遺伝子がかなり色濃い。全ての銀だこメニューの中でも「最も王道かつ濃い味TOP3」なのではなかろうか? ただ味はもちろんウマかった。
・こってり大好き
当初は「たこ焼き以外のメニューが入って来るかな?」と予想していたが、結果として濃厚系のたこ焼き3種類がラインナップ。逆に1つもポン酢系のメニューを入れて来なかったことに、私は店員さんの誠実さを感じ取った次第だ。正直に教えてくれて、どうもありがとう──。
というわけで「築地銀だこのコッテリ系はハズレ無し!」とお伝えしておく。きっと焼きそばやカレーも美味しいのだろうが、やはり銀だこは たこ焼きの店。オススメは全てたこ焼きになる方がむしろ自然……なのかもしれない。