6月16日に大阪で始まった、「チン!するレストラン」が大きな話題になっている。それは、好きな冷凍食品を自らレンジで“チン”して食べるというイベントで、約200品もの冷凍食品・アイスクリームが食べ放題となっている。
これは日本アクセス社がプロデュースする、冷凍食品・アイスクリームのグランプリ「フローズン・アワード」の10周年を記念して、昨年、東京・秋葉原にて開催された同名イベントが、場所を変えて再び開かれているものだ。
秋葉原で開催された際は、予約がすべて埋まっただけでなく、キャンセル待ちが一時8000人にも達したというほどの人気ぶりだった。それが今年も行われるということで、昨年は行きたくても行けなかった人をはじめとして、ネット上で大盛り上がりを見せている。
また、シャープの公式Twitterが「はじめて聞いた時に『現代人の潜在的な欲望をくすぐる天才だな』と思ったのですが、チンするレストランは、この世で売られている冷凍食品とアイスを好きなだけ食べていいレストランです」と称賛するツイートをしたことも、SNS上で話題が拡散している理由のひとつになっている。
はじめて聞いた時に「現代人の潜在的な欲望をくすぐる天才だな」と思ったのですが、チンするレストランは、この世で売られている冷凍食品とアイスを好きなだけ食べていいレストランです。 https://t.co/q48XY8Qndq pic.twitter.com/ZhV506CMPr
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) June 15, 2023
Business Journal編集部は、「チン!するレストラン」の広報担当に直接話を聞いた。
――「チン!するレストラン」が大きな話題になっていますが、反響はいかがですか。
広報担当 「テレビ局をはじめ多くのメディアに取り上げていただき、本日からお客様が入り始めている様子も、すでに取材されており、大変盛り上がっております」
――第1回目の予約(6月16~25日分)は、もう完売しているのでしょうか。
広報担当 「昨日(15日)の段階では、完売ではないのですが、土日はほとんど埋まっており、平日が少し残っているという状況です」
――完全予約制で、完売後はキャンセル待ちということになるわけですね。
広報担当 「その通りです」
――昨年、秋葉原で開催された際には8000人ものキャンセル待ちが出るほどの人気で、早くも「名古屋でやってほしい」「横浜でやってくれれば絶対行く」など、各地で開催を待ち望む声が出ています。
広報担当 「そこははっきりと申し上げられませんが、大きな反響を頂いており、今後検討していくことになると思います」
――値段は2000円で、飲み物代は含まれていないということですが、実際にお客さんは2000円相当の冷凍食品を食べることはできるのでしょうか。ネット上では、「スーパーなどで好きな冷凍食品を大量に買い込んできたほうがコスパがいい」といった声もあります。
広報担当 「ごはんものだけであれば、2000円分食べるのは厳しいという人もいると思いますが、ハーゲンダッツなど高級なデザートも豊富にご用意していますので、ほとんどの方は2000円分以上食べて帰られると思います」
――ネット上で話題になっている理由のひとつに、シャープ公式Twitterが紹介していることがあります。シャープとは、なんらかのコラボなどがあるのでしょうか。
広報担当 「はい。シャープさんに協賛していただいて、レンジをお貸しいただいています。大変良いレンジなので、イベントのお客さんには、そのレンジの良さも体験していただけます」
――90分という時間制限のなかで、レンジ使用の待ち時間・温め時間などが大きなウェートを占めてしまうのではないかとの懸念もありますが、レンジは多く用意されているのでしょうか。
広報担当 「レンジの台数は余裕をもって多めに用意しております」
――今後、同様の食のイベントの開催予定はありますか。
広報担当 「似たようなイベントの開催は未定ですが、このイベントの元となっている第11回フローズン・アワードが10月1日~来年2月29日まで開催予定です」
今や冷凍食品は欠かせないほど我々の日々の食生活に浸透している。また、年々、驚くほどの進化と遂げ、簡単に手早く食べられるだけでなく、一部では高級レストランで提供される料理と遜色ないほど美味しい商品もある。そんな冷凍食品を幅広く試すことができるレストランというのは、まさに心をくすぐられるイベントといえるのではないだろうか。
(文=Business Journal編集部)