海と日本プロジェクトinとっとりは6月14日、「海洋ごみ回収困難地でのドローン活用 テクノロジーによる課題解決に向けた実証実験」を実施したと発表した。
同実験は、6月6日に鳥取県湯梨浜町宇谷海岸で実施。鳥取県湯梨浜町、鳥取県中部清掃事業協同組合、北溟産業、skyerとの共催となる。
なお、同プロジェクトは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として開催されている。
同社によると、鳥取県中部の海水浴場は減り続け、実験場となった宇谷海岸も海水浴場ではないという。また、普段から訪れる人が少ないため、漂着した海洋ごみが多く散乱した状態にある。
崖下などに打ち寄せられた海洋ごみを効率良く運べないものか、という考えから始まったのがこのプロジェクトだ。ボランティア清掃の後、北溟産業とskyerが共同開発した専用ドローン(SALVAGE DRONE)による海洋ごみの輸送実験を実施した。現段階では、約15kgまでの輸送が可能だという。
同実験では、海洋ごみで一杯になったフレコンバッグを専用ドローンが1つずつ吊り下げ、約200mを輸送。今回予定したすべての実証実験は、問題なく実施されたという。