ここ2~3年ですっかり一般的になったビデオ会議。筆者はフリーランスとして、いろいろなビデオ会議に参加するので、参加人数や、会社、コミュニティによってその作法が様々なのを興味深く感じている。
全員カメラオフの会社もあれば、カメラオンが前提の会社もある。筆者は、基本的にはカメラオンの方がコミュニケーションが促進されると思うが、「背景が散らかっている」「カメラオンだと身繕いをしなければならない」などの理由でカメラオフが前提になっているコミュニティもけっこう多い。
合否が問われるプレゼンテーションや、こちらがコミュニケーションを促進したい場合、大勢に向けての講義などの場合はカメラ映りも気になる。
筆者は、背景も気にして、自分にもライトが当るようにしているし、極力カメラ位置にも気をつけているのだが、どうしても気になるのが「目線」だ。
大画面派には「よそ見してる」と、思われるリスクが
以前の記事でも紹介したが、筆者はLG 5Kディスプレイをメインに、横にLG 4Kディスプレイを並べている。資料を見ながら原稿を書くのには便利なのだが、これがビデオ会議をしている時には、どうにもよそ見をしているように見えてしまうのだ。
また、ディスプレイ上縁に固定するタイプのカメラを使うと、かなり上方から私を撮影する格好になる。筆者もそれなりの年齢なので“薄毛が気になるお年頃”だ。上方からのカメラアングルはできる限り避けたい。
ノートPCのディスプレイ上縁にあるカメラを使っている人によくある“鼻の穴を見上げるような構図”もどうかと思うが、上から撮られるのも困るのである。
iPhoneのカメラを「連携カメラ」機能で連携する
となると、大画面ディスプレイ複数使いのユーザーとしては、ディスプレイの前にカメラを置きたくなる。
こんな時に便利なのが、iPhoneの「連携カメラ」という機能だ。
Macの場合、同じiCloudアカウントのユーザーが使うiPhoneのカメラを外部カメラとして使うことができるのだ。iPhoneのカメラは暗所に強く、画質がいい。しかもiPhoneのAシリーズチップの能力を使って、背景をボカしたり、疑似的にライティングを変えたりすることさえできる。こんな優秀なカメラを使わない手はない。
というわけで、最近、ビデオ会議の際には、机の上に乗る三脚とベルキンのMagSafe iPhoneマウントを使って、iPhoneをディスプレイの前に配置し、そのカメラを使うようにしている。
こうすれば、目線のズレも少なくなるし、少なくともよそ見をしているようには見えないし、カメラアングルが、上過ぎたり、下過ぎたりすることもなくて安心だ。
なお、WindowsでもiPhoneをWebカメラとして使う方法はいくつかあるようだ。こちらは関連記事を参照していただきたい。
ただ、人間の目というのは「目線が合っている」ということに極めて敏感で、5cmほど横の画面を見ているだけで目線が合っているようには感じなくなってしまう。プレゼンテーションなどで相手の目を見て語りかけたい時は、カメラのレンズをちゃんと見るしかない。ちなみに、こういう場合iPhoneはメインカメラを使っていることが多いので、一番リンゴマークに近い側のレンズを見るようにしたい。
PowerShot V10も便利に使える
最近、キヤノンから発売されたVlogカメラ「PowerShot V10」もUSB Type-Cケーブルで接続すれば外部カメラとして使えるので(Macにドライバーをインストールする必要がある)、こういったカメラを使うのも良いかもしれない。ただし、PowerShot V10は35mm換算で19mmとかなりワイドな画角なので、部屋の普段片づけていない部分が映ってしまうかもしれないので、その点は注意したい。
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