いろんなジャンルの上っ面をなめてきました。
ギターが弾けるようになりたい、絵がうまくなりたい、足が速くなりたい。いろんなことをできるようになりたい。だけど努力はしたくない。
できるように見えるだけでいい。
さりげないしぐさで「あ、このひとできる!」って思われたい。実際にできるかどうかなんてどうでもいい。人の目にどう映っているかが大切だ。形から入って形から出よう。
4つのジャンルで「お、こいつできる」「あ、慣れてる」と思ってもらえそうなしぐさを聞いてまわってきました。
※2008年6月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)
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慣れてないならさわらない(ギター編)
永遠のモテアイテム、ギター。僕も高校生のころ友人からギターを譲ってもらったが1週間でやめた。弦を押さえる指が痛かったのだ。そんな軟弱な僕でもしぐさだけはマスターしたい。
講師は宮城剛さん。宮城さんはエアギターで有名になってしまったが、ほんもののギターもとてもうまい。芸大の音楽学科を卒業である(そう見えないところもすごい)。ギターのうまそうな持ち方を聞いてみた。
「ネックを持ったり構えるとと素人っぽさが出てしまうので、持たないのがいいと思います。両手をギターからはなして、腕を組んだり、腰に手を当てたり。」
なにも言われずに僕がギターを持ったのが写真1である。ネックの持ち方がまったくだめらしい(拡大写真)。アドバイスをふまえたポーズが写真2である。確かにうまそうに見える(少なくとも僕には)。
「ネックの根元をつかむのもうまそうに見えます」
これは写真3である。ギターわしづかみ。なぜ僕が実践した写真がないかというと、ギターが重くて持てなかったのだ。筋金入りの軟弱さである。
ギターの置き方も聞いたので参考にしていただきたい。
もし触らなくてはいけなくなったら
うまく見せようと構えない。むしろ触るな。禅問答のようだが、もしギターに触らなくてはいけなくなったらどうしたらいいだろう。ピックの持ちかただけでもマスターしたい。
「ピックの持ち方はいろいろあってどれがうまいと一概に言えないんですよ。指で弾くのはどうでしょう。『あ、そういう人なんだ』って思ってくれるかもしれないですね」
指で弾くというのは歯ブラシを使わずに指で歯磨きをするようなワイルドさがある。うまそうだ。
「弾かずにポーズの写真だけだったら、左手はできるだけ開いて、右手の人差し指をネックに当てる。タッピングができる人みたいに見えます」
ギターマガジンの表紙みたいになった。タッピングがよくわかってないのだが、こういうの見たことある。
どう言ったら分かってるように聞こえるだろう
これ以上ギターに触っていると弾けないのがばれてしまう。ギターについてわかった風の言葉遣いなどないだろうか。手先ではなく口先でのソリューションだ。
「ギターの音色について話すと分かってる風に聞こえますよ」
音色なんて言われてもよく分からない。
「いや、思いついたことのあとに『なので、いい』ってつければいいですよ。『耳に痛いところが、いい』とか『音が大きくて、いい』とか。」
それなら僕もできそうだ。
「すごいジャンプだ、とかパフォーマンスをほめるよりも音をほめると音楽性について踏み込んでる感じがします」
宮城さんは音楽関係の仕事をしているので著名アーティストに会うこともある。そのときの大事な処世術を聞いてしまった気がするのだが(そして書いていいのか迷うが)、せっかくの叡智を披露してくれた宮城さんに感謝して「思いついたこと+いい」を多用してゆきたい。
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