【都内最強安宿】「1泊1980円ホテル」に泊まってみた!

ロケットニュース24

国内のホテル料金が値上がりしている。数年前まで1泊1万円以下だった都市部のビジネスホテルが1万5000円〜2万円まで値上がりしている印象だ。こんなに高かったら気楽に旅行もできないだろう……そんな時は思い切って “格安宿” に泊まってみてはどうだろうか。

というわけで先日、東京都内で安宿を探していたら「1泊1980円ホテル」という宿泊施設を見つけた。英語では「1night 1980hotel TOKYO」というらしい。なんでも知る人ぞ知る格安宿なのだとか。一体どんなところなのだろうか。実際に泊まってみることにした。

・1泊1980円ホテル

最寄駅は東京メトロ日比谷線の入谷駅。1駅隣が上野駅だからそこそこ立地は良い。入谷駅の4番出口から行くのが最もスムーズで、駅周辺案内図にもバッチリ「1980円ホテル」の場所が載っている。昭和通りをひたすら真っ直ぐ歩いて行けば(7〜8分)着くようだ。

宿泊料金は、公式サイトから予約をすると「平日1泊2000円」「週末2320円」となる。その他のプランについては公式サイトを確認してみてほしい。

厳密に言うと「1泊1980円」ではないが、完全に激安の部類に入るだろう。間違いなく都内トップクラス。なんせ10泊しても2万円。1泊2万円するビジネスホテルが異常に高く感じてしまうし、逆に言うと……「こんなに安くて大丈夫なのか」と不安にもなるものだ。

さて、ナビの案内通りに歩いて行くと「1泊1980円ホテル」の看板を見つけた。旅人にとって、これほど頼もしい名前の宿はない。外国人バックパッカーのたまり場になっているのでは。そう思いながら宿に入ると……

入口には世界中から訪れた宿泊客の写真がズラリと並んでいて、フロントには宿泊者が置いていたチップ(海外紙幣)が飾られていた。やはり人気らしく、意外と女性客も多いもよう(なお、男性フロアと女性フロアはちゃんと分けられている)。

受付で支払いを済ませてロッカーの鍵を受け取る。チェックアウトは12時と遅め。人によっては朝ゆっくりできるのも嬉しいポイントと言えるだろう。ちなみにフロントは24時間対応で、外出時には鍵を預けるシステムとのこと。

フロント前には同じく24時間OKの洗濯機と乾燥機があって、無料アメニティはフェイスタオルと歯ブラシセットのみ。なお、シャワールームはあるものの、シャンプー類はないので必要ならば券売機で買わないといけない。

もしくは入谷駅の近くに銭湯もある(宝泉湯は24時まで営業)ので、そちらを利用するのも手。入浴料は500円だった。普通に考えたら安いのだが、宿代が2000円ということを考慮するとそこそこ勇気の必要な値段かもしれない。とにかく近所に銭湯もあるということだ。


んで、宿はどうだったかと言うと……まったく問題ない。私が泊まったのは9階のカプセルベッド。エレベーターが8階までなので、8階から階段で9階へ行く。

カプセルの横には専用のロッカーがある。いやロッカーというか、ウォークインクローゼットと言っていいレベルの巨大なロッカーがある。大型のキャリーケースも余裕で入る。連泊する場合もきっと便利。

んで、意外といいのが2段カプセル上段・下段の入口が逆になっていること。横から見たら上段ルームの入口は右側、下段ルームの入口は左側ということが分かる。これの何が良いのかと聞かれたら困るが、なんとなく良い。

ベッドメイクは宿泊者が行う。室内はそこそこ広く寝心地は良い。カプセルルームに慣れていれば全く問題ないだろう。ただ遮音性はないため、気になる場合は耳栓(1セット無料)等をする必要があるかも。

共用スペースも清潔感がある。トイレも洗面所も清掃が行き届いている印象。また、宿泊者同士がルールを守って居心地の良い空間を作っているようだ。


シャワールームもきれい(先述のとおり、石鹸等はない)で


3階の談話室(フリーWi-Fiあり)と屋上にはゴミ1つ落ちていない。カプセルルームだけやや狭いかもしれないが、館内は清潔感があるし広いロッカーもあるしかなり快適だ。


本日満室です」も納得である。

というわけで、都内で安宿を探している方はぜひ1度試してみてほしい。かなり安いがヤバい宿ではない。どちらかと言うと、無駄を省いた快適宿だった。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称1泊1980円ホテル
住所:東京都台東区下谷3-10-10

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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