ガイコツスーツでバリバリに(デジタルリマスター)

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アニメとかで体に電流が走ると「バリバリバリ」ってガイコツが見えるだろう。もちろんたとえ実際に感電したとしても外からガイコツが見えることはないのだが、バリバリのイメージはやはりガイコツだ。

ならばバリバリバリってガイコツになっていたら感電しているように見えるんじゃないだろうか。イメージを逆手に利用するのだ。

なにいってんだこいつ、って思っているだろう。まあ見てほしい。

2008年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

ガイコツスーツを作ろう

つまりこういうことだ。ガイコツが外から見えるような服を着て撮った写真を、普段着の写真とアニメーションで重ね合わせると「バリバリバリ」って見えるのではないかと思うのだ。

バリバリに見えるのか見えないのか、そして見えたところで得をするのか、深く考える前に土台となる全身タイツを購入してしまった。なにはともあれ作りたかったからだ。とにかく前に進むのが好きだ。

ではさっそくガイコツが見える服を作っていく。

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全身タイツがベースとなります。

ガイコツスーツは全身タイツをベースとし、白で作った骨の部分を表面に貼ることにする。

今回は骨素材の選出に最も苦労した。最初フェルトで作り始めたのだが、ケバケバになってうまく全身タイツに乗らないのだ。そこで片面が布地、逆面が防水シールでできた白いテーブルクロスを使うことにした。

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試行錯誤の末たどりついた素材、テーブルクロス。

これで接着性と視認性を両立できる。何かをするときにはいつも失敗と発見があるものだ。

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人一人分買ってきました。
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人型をとって。
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骨のラインを書いていきます。

骨素材の生地に、骨格図を見ながらカットラインを引いていく。ガイコツスーツはあまりリアルに作りすぎると気持ちが悪いかと思い、適度にデフォルメを加えた。 

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リアルすぎると怖いので。
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適度に簡略化。

ラインができたらカットしていく。

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わしわし切っていきます。
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隣はビジネスの話をする人、おれは骨切る人。

 切り離してしまうとどこの骨なのかわからないので、各パーツの裏に骨の名前を書いておく。脛骨、腓骨など普段あまり使わない漢字のオンパレードだった。でもおかげで骨についてとても詳しくなった。尺骨と橈骨の違いが、今ならわかる(たぶん今だけだが)。

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書いておかないとどこの骨だかわからなくなる。
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骨は作業効率も考えてかなりデフォルメしたつもりだったのだが、それでもすべての骨を切り出すのにずいぶんと時間がかかってしまった。

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細かい作業が続きます。
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ほぼ切り出した状態。
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肋骨は6本に省略した。

あとはこの骨を全身タイツに配して貼り付けていく。

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生地がよれるので左右対称に貼るのが難しい。

全身タイツに骨を配していく。タイツの生地が薄いのですぐにしわになってしまい左右対称に(とくに胸骨あたり)接着していくのがとても難しい。

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ボンドはたっぷり塗っていきます。
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集中力。

 夜遅くなってしまったのでここからは自宅のキッチンで作業している。そういえば「流しの下の骨」というタイトルの小説があったな、と思い出しながら作業した。

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背骨の中心にチャックがきます。

すべての骨を接着した状態で、乾くまで2時間ほど放って置いた。汗だくになって作業していたため、シャワーを浴びに行ったのだが、すっきりしてから乾いたかどうか全身タイツを持ち上げてみて一気に冷や汗が吹き出した。

床とくっついているのだ。

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化石みたいになっていた。

全身タイツは意外と薄い。その表面に骨を接着するために直接ボンドを乗せていったため、下までしみこみ、床とひっついてしまったのだ。ということはもちろんタイツの裏側もひっついて体が通らない単なる平面ガイコツができあがってしまった。やばい、ここで終わったら夜中にでかいガイコツを作っただけの企画だ。

泣きそうになりがなら張り付いたスーツ同士を強引に引きはがし、床にこびりついたボンドを爪で削った。完成したら3時だった。人は本当に焦ると写真とか撮っていられないのだ、というのも今回の発見だ。

しかしなんとかガイコツスーツは着られる状態にできあがったのではと思う。

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いざ装着。

前日苦労して作ったガイコツスーツを自慢げに会社で着てみた。家で着たら子供に好評だったのだが、大人たちにはどう写るだろうか。

それにしてもボディにゆったりとした全身スーツを選んで正解だった。これならば薄手の服を着た上からガイコツスーツを着ることが出来る。

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服の上から着られるサイズが正解。
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頭まで隠れます。

じゃーん。

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うわっ、ガイコツだ。

どうだ、この完成度。かなりガイコツではないか。一瞬遠くの方がざわついたように思えたが、期待していたほどの反応はなかった(うわっ、ガイコツだ、って騒いでほしかった)。

しかし僕としては苦労して作ったスーツだ、正直これだけで満足してしまいそうだったが、企画自体はここからが本番だ。そう、体が電気でバリバリっていってるのを表現するのだ。

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