出張時に新幹線を利用する場合、電車の中でノートパソコンやスマートフォンを充電したいこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、新幹線のコンセント情報についてご紹介します。コンセントがある車両とない車両の見分け方や、座席を予約する際のポイント、コンセント付き座席が取れなかった時の対処法などを解説します。
【目次】
どの新幹線にコンセントがある?
コンセントがある車両とない車両の見分け方
座席を予約する時のポイント
新幹線のコンセント付き座席の予約方法
コンセント付き座席が取れなかった時の対処法
コンセントの仕様と使用上の注意
まとめ:出張中もバッテリー切れ無用!新幹線でスマートに移動しよう
どの新幹線にコンセントがある?
新幹線には、コンセントがある車両とない車両があります。2023年5月現在、コンセントがある新幹線は以下の通りです。
東海道・山陽新幹線 | N700系、N700A系、700系、N700S系 |
九州新幹線 | 800系、N700系 |
東北・北海道新幹線 | E5系、E6系、E7系、E8系 |
東北・秋田新幹線 | E6系、E7系 |
東北・山形新幹線 | E3系、E5系、E6系、E7系 |
北陸新幹線 | E7系、W7系 |
上越新幹線 | E2系、E7系 |
なお、上記の車両でも、すべての座席にコンセントがあるわけではありません。コンセントがある座席は車両によって異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
東海道・山陽新幹線のコンセント情報
東海道・山陽新幹線では、「N700S系」「N700A系」「N700系」「700系」の車両にコンセントがあります。「700系」には一部コンセントがついているものがあり、「500系」にはありません。
(画像引用元:JRおでかけネット)
グリーン車では、すべての席にコンセントが設置されています。普通車(指定席・自由席)では、窓側(A・E席)と最前列・最後列の全席にコンセントがあります。ただし、「700系」では一部車両のみです。普通車の通路側など窓側以外のB・C・D席にはコンセントがありません。
九州新幹線のコンセント情報
九州新幹線では、「N700系」「800系」の車両にコンセントがあります。
(画像引用元:JRおでかけネット)
「N700系」では、グリーン車の全席と普通車(指定席・自由席)の窓側(A・E席)と最前列・最後列の全席にコンセントがあります。一方で、普通車のB・C・D席にはコンセントはついていません。「800系」では、普通車(指定席・自由席)の最前列と最後列座席の壁にコンセントがあります。それ以外の座席に、コンセントは設置されていません。
北海道新幹線のコンセント情報
北海道新幹線で運用されている「E5系」「H5系」の車両にはコンセントがあります。
(画像引用元:JR北海道公式サイト)
グリーン車とグランクラスでは、全席にコンセントが設置されています。普通車は、窓側(A・E席)と最前列・最後列座席にコンセントがあります。一部の新しい車両では、普通車にも全席にコンセントが装備されています。
東北・秋田新幹線のコンセント情報
東北・秋田新幹線では、「E6系」「E5系」の車両にコンセントがあります。
(画像引用元:JR東日本公式サイト)
「E6系」では、グリーン車と普通車(指定席・自由席)ともに窓側(A・D席)と最前列・最後列座席にコンセントが設置されています。
山形新幹線のコンセント情報
山形新幹線の「E3系」の車両にはコンセントがあります。
(画像引用元:JR東日本公式サイト)
一部車両のグリーン車の全座席および普通車(指定席・自由席)ともに窓側(A・D席)と最前列・最後列座席にコンセントが設置されています。ただし、未設置の車両もあるので注意が必要です。
北陸新幹線のコンセント情報
北陸新幹線では、「E7/W7系」にコンセントがあります。
(画像引用元:JR東日本公式サイト)
北陸新幹線はグリーン車、普通車の全席にコンセントが設置されています。
上越新幹線のコンセント情報
上越新幹線の「E2系」「E7系」には一部車両にコンセントが設置されています。
(画像引用元:JR東日本公式サイト)
「E2系」では、一部車両だけグリーン車と普通車(指定席・自由席)ともに窓側(A・E席)と最前列・最後列座席にコンセントが設置されています。「E7系」では、グリーン車の全席と普通車(指定席・自由席)の窓側(A・D席)と最前列・最後列座席にコンセントがあります。ただし、「E2系」は未設置の車両も多いです。
コンセントがある車両とない車両の見分け方
紹介したように、新幹線には、コンセントがある車両とない車両が混在しています。コンセントを使いたい場合は、どの車両に乗ればいいのかを事前に確認する必要があります。
各路線のコンセント設置状況
まず、自分が乗る予定の新幹線の路線と列車名を確認しましょう。各路線ごとに、どの列車やどの車両にコンセントがあるかは異なります。前項で紹介した各路線のコンセント情報を参考にしてください。
車両番号や車内表示の確認方法
先述した通り、新幹線にコンセントがあるかどうかは車両の種類によります。全席コンセントがついておらず一部座席にコンセントにのみコンセントがついている場合は、窓際や最前列、最後列座席についていることが多くなっています。
なお、一部車両にのみコンセントがついている「E2系」などは、乗ってみたいと判断できず運にもよるため、注意が必要です。
座席を予約する時のポイント
新幹線でコンセント付きの座席を確実に予約したい場合は、EX予約・スマートEXで予約することをおすすめします。EX予約・スマートEXでは、コンセントの有無が確認でき、座席の位置を指定できるので、希望の座席を確実に予約できます。
新幹線のコンセント付き座席の予約方法
新幹線のコンセントつきの座席を予約する方法をご紹介します。
EX予約・スマートEXで予約する場合
EX予約・スマートEXとは、JR東海・JR西日本・JR九州が提供するインターネット予約サービスです。パソコンやスマートフォンから東海道・山陽・九州新幹線の座席指定券や特急券などを購入したり変更したりができます。
まず、iPhoneの場合、App Store、Androidスマホの場合、Google Playからアプリをインストールします。
アプリを起動後、まず「スマートEX」の会員登録をします。
窓口で購入する場合
みどりの窓口とは、JRの主要駅に設置されている窓口です。新幹線をはじめとしたさまざまな列車の乗車券や指定席券などを購入できます。営業時間は駅によって異なります。利用予定の際は、事前に確認しておきましょう。
みどりの窓口で座席予約をする際は、以下の手順で行います。
【1】カウンターに備えられている用紙に乗車日・出発駅・到着駅・列車名・座席種別などを記入して、窓口に提出します。
【2】 スタッフが空席状況を確認後、希望に合った列車や座席を案内してくれます。
【3】予約内容の確認をし、現金かクレジットカードで決済します。
【4】予約完了画面の表示ときっぷを受け取りをします。
コンセントを使いたい場合は、あらかじめ伝えておきましょう。
コンセント付き座席が取れなかった時の対処法
コンセント付きの座席が取れなかった場合の対処法としては、以下のような方法があります。
・乗車前に充電する:出発前に駅や空港などで充電することで、乗車中の電池切れを防げます。駅にはコインロッカーや充電スポットなどがあるので、利用してみましょう。
・モバイルバッテリーを持参する:自分が使っている電子機器に合ったモバイルバッテリーを持参することで、乗車中に充電が可能となります。モバイルバッテリーは容量やサイズによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
・座席を変更する:乗車前にみどりの窓口やインターネット予約などで、コンセント付きの座席に変更もできます。ただし、変更可能な座席があるかどうかは列車や時期によって異なるため、早めに確認しておきましょう。また、変更手数料は無料ですが、変更後の料金が高くなった場合は差額を支払う必要があります。
コンセントの仕様と使用上の注意
新幹線のコンセントは、100V、50Hz/60Hzの電源です。ほとんどのスマートフォンやノートパソコンに対応していますが、使用前に電圧や周波数を確認することをおすすめします。
また、コンセントは車両によって形状が異なり、場合によっては変換プラグが必要になることがあります。
必要なケーブルの長さと形状
新幹線のコンセントは座席間や壁面に設置されています。そのため、自分の持っている充電器や電子機器を接続する際には、必要なケーブルの長さと形状を考慮する必要があります。
一般的には、1m程度あれば十分ですが 、座席位置や機器の置き方によってはもう少し長めのケーブルが必要になる場合も。新幹線で使うなら、コードは細くて柔らかいほうが扱いやすくて便利です。
まとめ:出張中もバッテリー切れ無用!新幹線でスマートに移動しよう
最近は普通車にもコンセントが設置されていることが多いため、移動中のパソコン仕事でもバッテリー切れになる心配が少なくなりました。ただ、すべての車両にコンセントがついているわけではありません。列車の中でパソコンを使いたいという場合は、予約時にコンセントがある席を予約するようにしましょう。
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より)