ソニー、「Cinema Line」に機動力の高い「FX30」を発表–映像クリエイターの裾野拡大へ

CNET Japan

 ソニーは9月28日、映像制作用カメラ「Cinema Line」シリーズに、コンパクトで機動力のある「ILME-FX30B」を発表した。APS-Cサイズの新開発CMOSイメージセンサーを搭載し、動画撮影を始めたいと考えているクリエイターをターゲットに、裾野を拡大を狙う。10月4日に予約受付を開始し、発売は10月14日。価格は27万3900円。XLRハンドルユニットを同梱した「ILME-FX30」も32万8900円で発売する。

「Cinema Line FX30」ボディ
「Cinema Line FX30」ボディ
XLRハンドルユニット同梱モデル(レンズは別売)
XLRハンドルユニット同梱モデル(レンズは別売)

 APS-Cサイズの裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R(エクスモアアール)」は、有効約2010万画素で、6Kオーバーサンプリングによる4K高画質収録を実現。映画のような色味を再現できる「S-Cinetone(エスシネトーン)」も備え、デフォルト設定で、自然な肌の色やソフトなトーンでの撮影が可能だ。

 ISO800とISO2500の2つの基準ISO感度を搭載し、同等のノイズレベルで明るい場面と暗い場面の基準感度を使い分けが可能。4:2:2 10bit収録に対応し、編集時の自由度が向上したとしている。「α」シリーズで培ったオートフォーカス性能を備え、安定した撮影をサポート。動画撮影中のフォーカス時に起こるフォーカスブリージング現象を最小化するブリージング補正機能を採用しているほか、動画撮影時の被写界深度を可視化するフォーカスマップ機能を新たに搭載することで、動画フォーカシングの利便性も向上している。

 本体は高さ77.8mm×幅129.7mm×奥行き84.5mmで重量約646g(バッテリーとメモリーカード含む)。従来機「FX3」に比べ約70g軽量化し、取り回しの良さを意識。アクセサリー取り付け用ネジ穴も5カ所用意し小型マイクや外部モニター、ジンバル、ドローンなどと組み合わせ、撮影の自由度を広げる。

 3.0型のバリアングル液晶モニターは、236万ドットで、レスポンスの良いタッチ操作をサポート。メインメニューのユーザーインターフェースは、新しいメニュー構成を採用することで、高い操作性を提供するとしている。

3.0型のバリアングル液晶モニター
3.0型のバリアングル液晶モニター

 冷却ファンと放熱に構造にすることで、画像処理エンジンの駆動に伴う熱を効果的に分散、放熱し、4K 60pの長時間動画記録を実現。高容量のZバッテリーにより、1回の充電当たりの撮影可能時間は115分となっている。

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