お〜い! ジョナサンでやってる「ちょいバルセット」ってのがマジですごいぞ〜! アルコールに料理1品ついて500円なんだけど、デカンタ(250ml)のワインも選べてメッチャお得だぞ〜!
──こんな感じで記事の冒頭部分を事前に考えて店に行ったのに、実際は全く違うメニューに心を奪われて店を出ることになった。といっても、決して「ちょいバルセット」が悪かったわけではない。アレはアレで最高だ。
・「ちょいバルセット」とは
「ちょいバルセット」についてもう少し詳しく説明しておこう。対象となる料理は『ブロッコリーのガーリックバター醤油』や『揚げだしモッツァレラチーズ』、『グリルフランクソーセージ』など9品。
その中から1品を選び、アルコールは先に述べたデカンタワイン(赤 or 白)のほか、サントリー角ハイボール、甘くないレモンサワー、梅酒サワーなどからチョイスする。生ビール(プレミアム・モルツ)でもOKだが、その場合はプラス100円だ。
もちろん好みのお酒を選べばいい。だけど、個人的にはデカンタのワイン一択な気がする。だって、500円のセットに付いてくるワインといったら大体グラスではないか?
それがデカンタって……ファミレス界のコスパ神「サイゼリヤ」を意識したのか? と思ってしまうセットである。
だがしかし! 入店して「ちょいバルセット」をワインで注文すると、私のテーブルにはなぜかグラスワインが来たのだ。
あれ? デカンタは後から来る仕組みかな? と思って待っていたが、全然来ない。しばらくして店員さんに確認してみると、「あ〜すみません! デカンタでした」と言って、持って来てくれた。
思わぬハプニングに焦ってしまったが、冷静に考えれば店員さんが間違えるのも無理はない。500円のセットで誰もデカンタだとは思わないだろうから。
どちらかと言うと、ワインデカンタを『ちょいバルセット』のメニューに加えたジョナサンの担当者がおかしいと言えるかもしれない。
で、アルコール&料理1品を500円で済ませることに成功したら、その後の行動は2パターンある。安く済んだからさっさと家に帰ろうとなるか、安く済んだからもっと飲んでもっと食べようとなるか、だ。
私は後者のタイプのようで、その後いろいろと料理などを注文したのだが……
もっとも心を惹かれたのが、「ちいさなサイズ」ってやつ。ご存知だろうか? まぁ知らなくても名前からお察しだろうが、簡単に言えば “ボリューム少なめ料金安め” の料理。
たとえば、『ちいさな海老のトマトスパゲッティ(439円)』や『ちいさなスパゲッティボロネーゼ(439円)』、『小さなビーフシチュー(549円)』、『ちいさな海老と小柱のペンネグラタン(439円)』など。
これ、1人で飲むときにメチャクチャありがたいのではないだろうか? そう思って『ちいさなチキンペンネグラタン&ちいさな海老のトマトスパゲッティ(878円)』を注文したら、想像の5倍ありがたかった。
思い返せば「飲んでるから〆の炭水化物は1人前もいらないのよ! ほんと少しでいいのよ」と思ったことが今まで何度あったことか。
誰かと一緒なら普通に1人前をシェアすればいいが、1人だと泣く泣く諦めるしかなかった炭水化物。それを「ちいさなサイズ」だと遠慮なくいける……!
という事実に感動して、『小さなチョコパフェ(439円)』まで食べて店を出た。
「ちょいバルセット」に惹かれてジョナサンに行ったのに、帰り道を歩く私の頭は「ちいさなサイズ」でいっぱいだ。
それはおそらく、ジョナサンがボッチにとって天国になったような気がしたからだろう。コスパなら断然「ちょいバルセット」なのだが、「ちいさなサイズ」からは私に優しい何かを感じたのだ。
もちろん、ジョナサンは戦略的に1人客をターゲットにしているだけ。ただのビジネス。ただのマーケティング。だけどそれでもいいのだ。心おきなく〆の炭水化物を食べられたら。