知らんかった。ガストで牛丼を注文できるなんて。そんなことを知ったのは、先日、P.K.サンジュン記者と亀沢郁奈記者とガストに行った時のこと。
和気あいあいと話す2人の隙間から私(中澤)は見てしまった。メニューの片隅に牛丼があるのを! え!? ガストに牛丼!? しかし、注文することができない。なぜならば……
・モーニングメニュー
牛丼はモーニングメニューだったのである。朝から牛丼て! こちとら毎朝もずくを流し込んでるオッサンぞ。胃袋が悲鳴上げるわ!!
ガストは一体何を考えているのか? 気になったので翌朝9時30分に行ってみた。ガストのモーニングは7時から10時30分までであるからして。
・牛丼転生~ガスト行ったら本気出す~
「目玉焼きセット(税込み591円)」や「スクランブルエッグセット(税込み591円)」が並ぶガストのモーニングメニュー。サラダとトーストとドリンクバーで彩られるこれらのセットは爽やかな朝にぴったりだろう。そんな中……
ホンマにいた。正式名称は「牛バラごぼう丼セット(税込み800円)」。光が射し込むリビングで食べているイメージが、一気にほの暗いカウンターへ。世界観変わりすぎだろ。異世界転生でもしたのかよ。
・ガストは何を考えているのか
注文してみたところ、量的にも牛丼屋の並盛くらいはありそうだ。まあ、価格も価格だし、これくらい量がないとコスパ的にどうなのかという感じもするが、くたびれたオッサンの胃袋的にはシンプルに重い。これがモーニング限定て。ガストは本当に何を考えているのか。
だが、食べてみたところ少し腑に落ちた。つゆは薄口の味付で肉の素材の味の方が強いくらい。ゴボウの風味と合わさると後味があっさりとしていて爽やかさまで感じられるではないか。牛丼なのに。牛丼なのにィィィイイイ!
・ガストらしさ
この味は、明らかに牛丼屋とは違う。米の味自体は牛丼屋の方がウマイようにも感じたので、特にオススメというわけではないのだが、少なくとも、モーニングでも食べられるタイプの牛丼になっていた。
これはこれで好きな人がいそうな味のガストの牛丼。狙ってやってるのか、はたまた調味料や設備やハウツー上こうなっているのか定かではないが、確かにガストらしさのようなものを感じたのであった。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.