パナソニック、オフィスへの荷物を非対面で受け渡し–遠隔で荷物の到着がわかる「マルチロッカー」

CNET Japan

 パナソニック ハウジングソリューションズは5月22日、タブレット操作により非対面で荷物の受け渡しや一時保管が可能な、オフィス用「マルチロッカー」を発売した。

「マルチロッカー」
「マルチロッカー」

 パナソニックによると、新型コロナの流行によりリモートワークが導入されるなど、働き方が多様化した結果、オフィスに届く荷物の受取人が不在であるケースが増え、配送効率の悪化を招いているという。

 今回のマルチロッカーは、オフィスに宅配用のロッカーを設置し、スマートフォンやタブレット端末で、オフィスワーカーと宅配業者、およびオフィスワーカー同士のやり取りを容易にすることで、時間や場所の制限なしに荷物の受け渡しを可能にするというもの。

 ロッカーに設置されている操作用タブレット上で扉のロックを解錠することができ、荷物を預けることが可能。受け取りについては、事前に登録された受取人のメールアドレスに、荷姿写真と解錠コードが送信されるため、受取人は遠隔で「いつ・誰から・どんな荷物が届いたか」を知ることができる。

 操作用タブレットで解錠コードをかざすことでロックが解錠されるので、荷物を預ける人と荷物を受け取る人が、非対面でやり取りすることが可能。荷物の受け渡しの手間の削減に加え、紛失や受け取り忘れ防止が期待できるとしている。

 また、引き取り手が現れず荷物が入れっぱなしになってしまわないように、管理人を1〜3名設定でき、管理人にも受け取られていない旨のアラートメールを出すことが可能。ロッカーに入り切らない荷物やロッカーが満杯で空きがない場合などは、ロッカーの外に置いてもらうこともできるとしている。

 ロッカーの標準レイアウトは3列11ボックスで、幅150cm×高さ183cm(設置部材含む)×奥行59cmというサイズ。価格は111万1000円で、工事費は別となっている。

 各ボックス扉に電池式のスマートロックを搭載しており、各列の間に配線がないため、設置場所の状況に合わせて最小2列から最大99ボックスまで、自由度の高いレイアウトが可能。ボックスのサイズは、S、M、L、XLの4種類を用意している。

 パナソニック ハウジングソリューションズでは、オフィスや工場などのニーズが大きいとしているが、機能的にはマンション、寮、アパートにも使えるため、将来的には住宅ゾーンへの導入も増やしていきたいとしている。

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