電撃トレードだ。巨人・廣岡大志とオリックス・鈴木康平のトレードが成立したことが両球団から2023年5月17日に発表された。
巨人は救援陣の台所事情が苦しく、オリックスは二遊間の層が薄かったことから双方の思惑が一致。今回のトレードが実現した。
「トレード移籍でチャンスが増えると思います」
廣岡は開幕2軍スタートだったが、4月29日に1軍昇格。5月2日のヤクルト戦(東京ドーム)から「1番・二塁」で5試合連続スタメン出場し、5日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)では左腕・小笠原慎之介から初回に左翼席へ今季初アーチを放った。プロ8年目で初の先頭打者弾だったが、14日に登録抹消。9試合出場で打率.214、1本塁打、2打点だった。
廣岡は2度目のトレードとなる。15年ドラフト2位でヤクルトに入団し、19年に10本塁打をマークしたがレギュラーをつかめず、21年の開幕前に田口麗斗とのトレードで巨人に移籍。チャンスを与えられたが、生かせなかった。
ネット上では巨人ファンから「新天地で頑張れ」「これはいいトレード」と評価するコメントが多い一方で、「田口がヤクルトで活躍しているのを見ると、もったいないなあと感じる。なんで廣岡を取ったんだろう」とチーム編成に疑問の声も。
スポーツ紙デスクは、
「二塁はレギュラー格の吉川尚輝が復調してきたことに加え、三塁は新人の門脇誠が安定した守備でスタメンに定着している。廣岡の能力を引き出すことを考えた時に、1軍では出場機会をなかなか与えられない。鈴木は150キロを超える直球とスライダー、フォークが武器の右腕だがオリックスは救援陣の層が厚いのでなかなかチャンスがなかった。2人はトレード移籍することでチャンスが増えると思います」
と今回のトレードを評価する。