壺というものがある。水を入れたり、お酒を入れたり、食料を入れたりして使うものだ。昔はどこの家にもあったとは思うけれど、現代では家に必ずある、というものではなくなっている。
壺から何かを飲む、という経験もない人が多いのではないだろうか。ましてや壺から直に飲むということはほぼないと思う。その体験したい。壺からファンタを飲むのだ。いや、正確には壺からファンタグレープを飲むのだ。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)
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壺を手に入れた
自宅に壺がある人はどのくらいいるのだろうか。現代では壺がなくても、その代わりとなるものが多々あり、壺が自宅になくても問題なく生活ができる。もちろん花瓶としての壺がある人はいると思うけれど。
私も長らく壺のない生活を送っていた。壺がないことで生活に問題が起きることはなかった。だって私の家には冷蔵庫すらないのだ。壺がないくらいではもはや問題は起きないのだ。壺を欲しいと思ったこともなかった。
バーミヤンに行って、紹興酒を頼もうとしたら「壺はお持ち帰りいただけます」という文字を見つけた。しかも1000円で5年熟成の紹興酒が飲めて、壺までもらえるのだ。頼まないという選択肢はなかった。
壺は当然持ち帰った。2個も手に入れた。別に1個でもいいのだけれど、思っていたよりもずっとバーミヤンの紹興酒が美味しくて、2個も我が家に壺がやってきたわけだ。今まで壺が0の生活をしていたのに、2個の壺を抱える生活になった。
壺でファンタを飲む
この壺をどう活用すればいいだろう、と考えた。結果、飲み物を入れるということした。そもそも紹興酒が入っていたのだ。飲み物を入れる以上の使い方はないように思えた。
何を入れるか考えた結果、「ファンタグレープ」にした。ファンタを壺から飲んだことがないのだ。壺からファンタが出てくるイメージも湧かない。ペットボトルでしか飲んだことがないのだ。これからの時代は壺にファンタな気がした。
酔拳の使い手は壺にある紐を持って飲んでいるイメージがある。そのイメージのみで紐を持って壺からファンタを飲んだ。今までに味わったことがないファンタだった。気分で味は変わるのだ。美味しかった。
壺をもう水筒として活用したらいいのではないかと思い紐を延長した。首からぶら下げられるようにしたのだ。もう1個壺があるので、そちらにも紐をつけて、アクエリアスを注いだ。壺からアクエリアスも飲んだことはない。
水筒としての壺
首から水筒としての壺をぶら下げて家を出た。中にはファンタとアクエリアスが入っている。天気は素晴らしく、最高の散歩日和と言える。壺にはコルクの蓋もあるので溢れる心配もない。
ファンタはコルクを突き抜けた。炭酸がヤバいらしい。だから壺でファンタはないのかもしれない。でも、困るほど吹きこぼれているわけではないので、問題ないことにした。人は壺の前では寛容になれるのだ。
壺から直接飲むとこぼれやすい感じはした。思い出してみると酔拳の使い手も割とこぼしていた気がする。そこでストローなのだ。こぼすことなく壺から私にファンタを届けてくれる。歩きながら飲むにもオシャレに感じる。
ストロースタイル
壺に毎回ストローをさすのは面倒に感じた。ということで、壺の中身を少し減らしてストローをさしっぱなしにした。壺の口が小さいのもあって、歩く程度では溢れることもなく、飲みたい時に飲めるので便利だ。
ファンタをぶら下げている服が濡れているのは、蓋をしていた時に吹きこぼれたから。ストローにするとそれもなくなった。こうすることで、なんと2本同時飲みも容易だ。右手と左手にそれぞれ壺を持ち、2本のストローを口入れれば飲めるのだ。
壺の活用方法の一つがやはりこれではないだろうか。紹興酒を飲みたくはなるけれど、ファンタもアクエリアスも壺から飲むとさらに美味しく感じる。青空の下での壺ファンタ、壺アクエリアスがこれからの流行りになるのではないだろうか。
壺は増える!
首からぶら下げると若干壺は重いのでそこは改善の余地はあるかもしれない。問題はバーミヤンの紹興酒が美味しくて、たぶん今後も壺が増えるだろう、ということだ。次は何を注ごうか。スキットル感覚でウイスキーとかでもいいのかもしれない。