「強制立ち退き」迫られた?カフェが切実訴え 「地域おこし協力隊」として移住もトラブル…土佐市「問題がなかったか調査する」

J-CASTニュース

   高知県土佐市が所有する観光施設に入居するカフェが、市の指定管理者から不当に立ち退きを強いられていると、ツイッターなどで訴えている。

   事実関係ははっきりしないが、管理者のNPO法人理事長からセクハラなどもあったという。運営を委託している土佐市の建設課は、「対応が妥当か市の顧問弁護士とも協議して、近く市のサイトで公表します」と取材に答えた。

  • 観光施設内にある店舗(写真は、ニールマーレ提供)

    観光施設内にある店舗(写真は、ニールマーレ提供)

  • 昨年6月に送られてきた「利用中止通知書」(写真は、ニールマーレ提供)

    昨年6月に送られてきた「利用中止通知書」(写真は、ニールマーレ提供)

  • 観光施設内にある店舗(写真は、ニールマーレ提供)
  • 昨年6月に送られてきた「利用中止通知書」(写真は、ニールマーレ提供)

店長へのセクハラや店員らへのパワハラもあった?

   訴えたのは、土佐市新居の仁淀川河口近くにある観光施設「南風(まぜ)」に入居するカフェ「ニールマーレ」だ。施設が2016年4月にオープンしてから、営業を続けている。

   トラブルについては、カフェの30代女性の店長が23年5月10日、ツイッターでその経緯をイラストに示すなどして騒ぎが広がった。

   その投稿や店のオーナーが11日にJ-CASTニュースの取材に答えたところなどによると、東京在住だったオーナーは、転職サイトで市から地域おこし協力隊のオファーを受け、高知に移住してニールマーレを開店した。同じころに移住した店長とともに運営していたが、施設の指定管理者になっているNPO法人で理事長を務める男性が、オーナーなどを「よそ者」扱いして度々運営に口出ししてきたという。店長に対して尻を叩くなどのセクハラ行為があったほか、店員らに大声を上げるパワハラ行為もあったとした。

   その後、21年になって、理事長は、カフェに退去通告を伝えてきた。それは、NPO法人の決定を経ていないことから実現しなかったというが、22年6月には、法人の印を押した「利用中止通知書」が送られてきて、1週間以内に施設利用を中止するように求められた。市の職員がこのことを伝えに来たが、手続きに不備があったため、市は、この退去通告を取り消す措置を取ったという。
その後、カフェやNPO法人、市がそれぞれ代理人弁護士を立て、代理人間でやり取りが行われた。法人が新しい入居者の公募も行い、ニールマーレと理事長の知人がいる会社が応募し、知人の会社に決まったという。

   3月24日には、法人から同月末の営業停止と4月末退去を求められた。それでも、4月は利用の許可が出たが、カフェが5月の利用を求めたところ、4月28日付で不許可になっている。

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