Discordのユーザー名の仕組みが変更

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2023年5月3日、Discordがユーザー名システムを変更すると発表しました。Discordではこれまで「任意の文字列」+「ハッシュタグ」+「4桁の数字」でユーザー名を表示してきましたが、今後はユーザー名が「@」+「任意の文字列」に変更されます。

Discordにおけるユーザー名の進化
https://discord.com/blog/usernames


Discordは当初、ユーザーが好みのユーザー名をつけてフレンドのサーバーに参加したり、ボイスチャットに素早く簡単に参加したりできるようにするため、「ユーザー名」+「数字4桁の識別タグ」でユーザー名を表すようにしたそうです。その結果、Discordでは「PhiBi#8936」と「PhiBi#9863」が異なるユーザー名として扱われてきました。

しかし、Discordが成長してフレンド登録が盛んになるにつれ、多くの問題が発生するようになってきたとのこと。特に大きな問題としてDiscordが挙げているのが、「現在のユーザー名が複雑でわかりにくくなる場合があり、人々が簡単に覚えて共有できないこと」です。

他にも、Discord外だと識別タグを覚えていないためにDiscordのユーザー名を共有することができなかったり、大文字と小文字が区別されるため「PHIBI#8936」と「phibi#8936」が異なるユーザー名であることが理解されなかったり、「マイク」などの一般的な名前を使いたくても識別タグの上限である9999人がユーザー名に利用している場合は「マイク」をユーザー名として利用できなかったりなど、既存のユーザー名システムに存在する問題が複数挙げられています。

こういった問題を解決するため、Discordはさまざまな対策を検討してきたそうですが、どれも中途半端な結果に終わってきたそうです。そこで、Discordはユーザー名を「@phibi」のような、識別タグのない固有の英数字で構成されたものに変更すると発表しました。ユーザー名として使用できるのは小文字(a~z)、数字(0~9)、2つの特殊文字(ピリオド(.)とアンダースコア(_))のみ。これによりユーザー名が覚えやすく、共有しやすくなることをDiscordは期待しています。

さらに、Discordでは特殊文字、スペース、絵文字、非ラテン文字など、コミュニティガイドラインを遵守している限りあらゆるものを含む表示名が利用可能です。これはユーザーのアイデンティティを示すためのもので、いつでも好きなタイミングで変更することが可能です。

デフォルトでは識別タグを除いた旧ユーザー名が新しい表示名となり、フレンドは引き続き個々のユーザーを認識可能です。例えば、以前「PhiBi#8936」というユーザー名だった場合、デフォルトの新しい表示名は「PhiBi」になるわけです。


表示名はDMやサーバーでメッセージを送信する際に表示されます。ユーザー名は各ユーザーに固有のものであるため、主にフレンドリクエストのための固有の識別子として利用され、Discord上で他のユーザーとの同一性を確認するためのものとしても機能します。他のユーザーからのメッセージのリクエストやフレンドリクエストを受ける際、そのユーザーの表示名と新しいユニークなユーザー名の組み合わせで、そのユーザーが誰かを確認することができるようになるわけです。


サーバーでメンションするユーザーを検索する場合、表示名とユーザー名の両方で検索することが可能。そのサーバーにサーバーニックネームを設定したサーバープロフィールがある場合、そのニックネームでメンションしたりタグ付けしたりすることもできます。


なお、新しいユーザー名は今後数週間以内に移行可能となる予定で、保有しているDiscordアカウントが古ければ古いほど、早く新しいユーザー名を選ぶ資格を得ることが可能となる予定。例えば、Discordアカウントを5年持っているユーザーは、Discordアカウントを2年持っているユーザーよりも先に資格を得ることができるというわけです。

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