タイトルを見て「おいおい、言語なんて、そんなもん作れるのかよ?」と思ったそこのあなた、それが作れちゃうんだな。ガッツと暇さえあれば。
まぁ、僕も、コロナ自粛時代は暇を持て余していたもので……。
・人工言語
人間が何かしらの理由で言語を作ることは決して珍しい事ではない。それは世界中さまざまな人とコミュニケーションする事を目指した国際的言語だったり、架空の物語上で使われる架空の言語だったりと理由は様々。プログラミング言語も人工言語の1つみたいだよ。
例を上げると、国際的な言語を目指したもので有名なのが「エスペラント」。19世紀にルドヴィコ・ザメンホフ共々が作った言語で、今でも話者がいる言語。その使用者は数多い。詳細はウィキペディアを読んでみてくれ。
もしも『スタートレック』を知っている人なら「クリンゴン語」を思い出す人もいるだろう。
また、最近のアニメでは、『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』で「魔神語」が使われている。
ちなみに日本語とか英語とか、今世界中の人たちが話している言葉は「自然言語」だ。
・Allo, Hjég!!
人工言語の説明はほどほどにして、暇を持て余していた僕が頑張って作った言語を紹介しよう!!!
その名も「Lodstal(ロッスタル)」。
もとは「Lodstad(ロッスタッド)」で、「Lod(ロッド)」は「無い、存在しない」、「Stad(スタッド)」は「土地、領土」という意味で、「Lodstad」は「地を持たず」という意味になる。まぁ、領土も国も(僕以外の)話者も無い言語だからね。
この言語を作ったきっかけは「ドイツ語」だ。文も話し言葉もすんごいカッコよくて、それがたまたま中二病真っ最中だった僕にぶっ刺さって、言語を作るにつれ他の言語にも触れ、現在にいたったのだ。
・語彙(ごい)
初めて作ったのがいつだったが忘れたが、今はざっと1537個もの語彙が存在する。もちろんこれからも増やしていくつもり。
語彙は一から作ったり、自然言語をベースにして改造したりして作っている。例えば……
「Kiska(キスカ、鶏)」は昔赤ちゃんだった弟がフライドチキンを「Kiskek(キスケック、由来謎)」と呼んでいたから。
「Lusta(ルスタ、正義)」はラテン語「Iustitia(ユスティティア)」から。
「Gréha(グレハ、協会)」はインドネシア語「Gereja(グレージャ)」、またはポルトガル語「Igreja(イグレージャ)」から。
「Ausrad(アウスラッド、青空)」は日本語「青空」をそのまま改造したもの。
「Béuis(べウイス、証拠)」はスウェーデン語「Bevisa(ベヴィーサ)」から。
などなど、いろんな言語を使ってるが、大体は英語インドネシア語日本語ジャワ語ベースから作られている語彙の方が多い。よく使ってる言語だからね。
・文法
語彙を作るのは結構簡単、ある物体に好きな音や名前をつければそれで終わりだから。だけど文法は違う。
僕は早口でもわかりやすく、言いやすい言語を作りたいので、文法のところでいつも悩む。2つ以上の語をいかにして結び、いかにわかりやすい文が作れるかが勝負。正直この悩む時間も楽しいけどね。
いっぱいいっぱい悩んで、試行錯誤もめっちゃして、試しに何かを翻訳してみたりしてとにかく文法を完璧にしていく。それでも完璧じゃないけどね。
僕のノートは、こんな感じ。
・脳が溶ける、けど面白い
言語オタクと言っても、そういった知識はほとんどない。そもそも僕理系だからね。そんな僕が言語を作ってみたけど、実に面白い。言語の奥深さ、種類、歴史に触れることが出来るし、人間の心理も少しは勉強することが出来る。
何より、自分が納得行く形が出来ると達成感がすごい。例えばある歌の歌詞を自分の言語に翻訳して、自分の言語の歌詞でも気持ちよく歌えるとずっとそれで歌いたくなってしまう。とにかく様々な脳汁がプシャーってなる。
「Lodstal」の辞書のリンクを載せとくので、暇な人はどうぞ見ていってくれ。
それでは、Sampai Jumpa Lagi!
参考リンク:Wikipedia「人工言語」、Lodstal語辞書
執筆:アキル
Photo:RocketNews24