東京都で4月に任用されたばかりの公立小学校の23歳の男性教員が、必要な免許を取得していないことが判明し、東京都教育委員会は任用を無効にしました。
区の教育委員会から免許の取得を証明する書類の提出を求められたても「まだ手元にない」と答え、そのまま採用されていたそうです。
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学校にとってたいへんな事態となってしまいました。
採用試験・内定までには免許をとれなくても、採用までには取らなくてはいけなかったようです。
教員のなり手不足が深刻化する中で、起こるべくして起こった不祥事でしょうか。
教員免許制度に対する疑問も再燃しています。そもそも教員免許って必要なのでしょうか。
免許の問題ではなく、教員の雇用の質の問題なのではという指摘も。
一方で、教員免許を持たない教員の採用広がっているそうです。教員採用試験で、免許を持たない社会人を採用する対象教科を拡大し、合格してから採用までに免許を取ってもらうという皮算用らしいです。
参考:教員免許持たぬ「社会人教員」の採用広がる 人員不足や長時間労働の解消へ 中國新聞
近い将来、教育学部はいらなくなるかもしれません。
採用したものの、4月になったら「免許取得が間に合わずに教壇に立てませんでしたー」ということにならないといいですね。