Atlassian(アトラシアン)は4月20日、OpenAIとのコラボレーションにより開発したというAI技術「Atlassian Intelligence」を発表した。同社のクラウド基盤「Atlassian Platform」に組み込まれ、同社の全てのクラウド製品で利用できる。
Atlassian Intelligenceは、OpenAIが開発したジェネレーティブAIの技術を活用。ソフトウェア、IT、ビジネスなどにおけるチームの作業計画やトラッキング、デリバリー方法といった20年超分のデータが反映され、チームワークに関する優れた知識を持っており、大規模言語モデルによりチームの協業の動きを予測し、チームワーク・グラフを構築するという。具体的には、次のようなことが実現できるとして例が挙げられている。
文書のまとめなどでチーム作業を促進
ミーティングの議事録から決定事項やアクションアイテムをまとめる、ナレッジ共有サービス「Confluence」に記録された製品仕様をもとにツイートの下書きを作成する、プロジェクト管理サービス「Jira Software」で製品アップデートのテストプランを作成するなど、文書のまとめや情報の抽出を行う。
バーチャルエージェントとして行動を支援
ITシステム管理サービス「Jira Service Management」で、チームメンバーが最も必要とするときに、即座に支援を提供する。問い合わせリクエストの解決や、回答文の温度感の調整、人間の担当者に引き継ぐための対応状況まとめの記録などを行う。
情報を整理し、ノウハウ・ノウフーを提供
企業やチーム、業務に特化したオンデマンドな辞書を保持し、特定のキーワードに関する情報源や社内で精通している人を確認できるようにしたり、業務とどのように関係するかを示したりする。
チャットボットのように質問に回答
Confluenceなど全てのクラウド製品の情報をもとに、「在宅勤務環境を構築するために利用できる経費申請額は?」「開発環境の構築方法は?」といった質問に答える。アトラシアン製品と連携するサードパーティー製品からの情報を分析し、視覚化できる情報ハブ「Atlassian Analytics」から、複数のデータソースを活用して知見を生成することもできる。