ヘボコンというイベントはもう8年続いている。「技術力の低い人限定ロボコン」の名のとおり、これまで一貫して技術力の低さにこだわり、高い技術を罰する「ハイテクノロジーペナルティ」というルールをその象徴としてきた。
しかし9年目、おりしもAI技術が爆発的な進展を見せるなか、そのヘボコンにも新展開があった。それが今回開催した、高度技術OKの「ヘボコン・アドバンス」である。
ヘボコン・アドバンスは、「技術力の低い人がちょっと勉強して出るヘボコン」として企画された。出場者は今までと同じロボット素人。ただし事前に動画でのロボットセミナーを受けて、電子工作の基礎を学んでから出場する。
それにより、マイコンや小型コンピュータの使用はもちろん、これまで禁止されていた自動操縦、さらにはAI技術のひとつであるディープラーニングを使用したマシンまで登場した。ヘボの時代はおわり、これからはハイテクの時代なのである。
……いやごめん、これ中身がちょっと違うだけで、いつものヘボコンだったわ。
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高度技術の弊害
米国とカナダにまたがる人気観光地、ナイヤガラの滝。その高さは50m以上あるそうだ。ヘボコン・アドバンスはさながらナイヤガラの滝であった。低い技術力の人が高い技術に挑戦することで、いままで以上の落差が生まれたのだ。
他にも
- コンピュータが起動しない
- 自動運転を実装するがポンコツ
- WIFIがつながらない
などなど。機体トラブルはヘボコンの華だが、この日のナイヤガラはまさに満開のお花見日和であった。
スポンサー紹介をはさんで、次のページでは実際の試合の模様をご紹介していきたい。
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ヘボコン・アドバンスは下記の皆さまのご協賛により開催しております。