【中部国際空港セントレア】本物の飛行機が間近で見られる『フライト・オブ・ドリームズ』入場無料&充実設備でマジで神がかってる!

ロケットニュース24

飛行機といえば、普段は遠くから眺めるだけの存在。最近こそはLCCの普及によりターミナルを歩いて直接乗り込む機会も増えたけど、ゆっくり眺めることはできないだろう。

ところが愛知県にある中部国際空港セントレアの中に、じっくり飛行機を観察でき、おまけに入場無料という神がかった施設を見つけてしまった!!

・中部国際空港『フライト・オブ・ドリームズ』

筆者がその存在を知ったのは、中部国際空港セントレア内を偶然通りかかった時のこと。

通路の隣に倉庫みたいな広い部屋があり、なにかが飾られていた。通りすがる人が次々に写真を撮っているので、不思議に思って覗き込んだところ……


その “なにか” とは、なんとホンモノの飛行機だったのだ!

慌てて調べてみたところ、ここは『フライト・オブ・ドリームズ』。すでに引退したボーイング787初号機(ZA001)の展示をメインとした無料施設なのだそう!(一部コンテンツは有料)

3階建ての建物の中には、1階にボーイング787初号機が展示される『フライトパーク』、2階にフードコート&ショッピングが楽しめる『シアトルテラス』、3階にスタバ&レストランとターミナルへの連絡通路があるといった感じ。

滑走路ではなく室内で眺める飛行機は、あまりに巨大。非日常的な景色にハートを鷲掴みにされてしまった!


・魅力その① 非日常的な飛行機の姿

実際に見学してみて、フライト・オブ・ドリームズの魅力は大きくわけて3つあると感じた。

ひとつめが、非日常的な飛行機の姿。エスカレーターを使って2階に下りると、目の前はシアトルテラスのフードコート。

野球チーム『マリナーズ』で有名なアメリカの街 シアトルをテーマにしたエリアで、まるで海外に来たようなオシャレな街並みが広がっている。


ネオンもきらびやかで、フロアに立つと自然とテンションが上がってきた。

しかし、違和感を感じた。フードコートの真ん中に延びる細長くて白い屋根は一体なんだろう?


視線を右にズラしていくと……なんと、屋根の正体は飛行機の右翼!!

あまりにも巨大。そして、あまりにも非日常的な景色だ。

これまでの人生で、誰かが飲食している頭上に 飛行機の翼が伸びている様子を見たことがあるだろうか? ……いや、ない!


1階へと下りるエスカレーターからの光景も違和感がすごい。

手前側と奥側がまるで別世界のよう。手塚治虫先生の作品に出てきそうなSF的光景なのである。


・魅力その② とにかく飛行機が近い!

1階のフライトパークでは、いよいよ目の前に飛行機があって大興奮! 床には本物の3分の1サイズで滑走路のペイントが施されていて、臨場感があふれていた。


機体は遠くから見ると滑らかだが、近くから見ると継ぎ目やボルトが認識できる。想像以上のメカっぽさだ。


エンジンなんて特に、見学用の台が設置してあるので、


目と鼻の先まで近寄ってじっくり観察することが可能!

直径2.8mのエンジンは、目の前に立つとちょっと怖くなるぐらい迫力がある。普段は遠くからチラッと見るだけなので、こんなに大きいなんて知らなかった!


パーク内は自由に歩き回れるので、飛行機を360度好きな角度から見られるのも嬉しい。

エンジンって横から見るとロボットみたいな形だな。……いや、実際は逆で、ロボットがエンジンの形をマネしているのか。


車輪って複雑な構造をしているんだな。思っていた以上に脚が細いぞ!

──なんて。大人の筆者でも好奇心をくすぐられ、少年のようにドキドキときめいた。コレが入場無料って、中部国際空港はどんだけ太っ腹なんだよ!


・魅力その③ 臨場感あふれるコックピット

極めつけは、コックピットの見学コーナーだ。


階段を上ると、


重厚な扉が開かれていて、

(筆者は今さらながら「飛行機の扉って横にスライドするのだなぁ」と知った)


うお~っ! コックピットだぁ~~っ!!!!

注目すべき点は、操縦席の画面類。

点灯してピコピコと光り、飛行中さながらに臨場感ある光景なのだ。これが機長と副機長が神経を研ぎ澄ませて臨(のぞ)む光景! なんだかこちらまで緊張してくる。


っていうか、スイッチ類がめちゃくちゃ多いな!


・大人も子供も楽しめる!

そのほかにもキッズエリアでは、飛行機を間近で見ながら、大型ネット遊具やアスレチックなどを無料で楽しめる(大型ネット遊具『もくもクラウド』は1回300円もしくは1日500円)。

室内なので天気に左右されないってのも嬉しい。(キッズエリアの対象年齢は0~12歳。もくもクラウドは対象年齢3歳~12歳、保護者(原則1人)は無料、未就学児は保護者の同伴が必要です)


米国外では初出店であるボーイングストアでは、ここでしか手に入らない公式グッズが多数。

本物の飛行機の部品を使ったオブジェや家具まで手に入るというのだから驚きだ。


気が付けばあっという間に時間が過ぎ、夢のような体験ができた。

締めには3階のスタバでドリンクを購入し、飛行機を眺めながらゆっくりと休憩をさせてもらった。ある意味、日本一眺めがよいスタバのひとつと言えるだろう。

『フライト・オブ・ドリームズ』は年中無休で、営業時間は10~17時(フライトパーク)、または10~18時(シアトルテラスなど)。

子どもから大人まで大興奮間違いナシの最高な施設なので、是非遊びに行ってみてほしい!

参考リンク:フライト・オブ・ドリームズ
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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