青いパッケージって、干し蕎麦界ではなかなか珍しい気がする。パッと見、なんか「かつお」とか「だし」とか、そんなイメージな青パッケージ。
製造者を確認すると、毎度おなじみ「おびなた」だった。連載127回にして18回目の登場。7回に1回はおびなたというエンカウント率(遭遇率)。東京のスーパーにおける「干し蕎麦の棚の支配率」では、ほぼ間違いなくトップクラスなのでは?
それはさておき、当蕎麦の特徴としては、なんといっても「十割」ということだろう。よって原材料も「そば粉(国内製造)」のみ。野球の球種で言うならど真ん中のストレート勝負といったところ。
それではさっそく……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
4分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
まず細いね。まるで博多ラーメンの麺くらい細いね。で、口にしたところ、まあ、うまいんですけども……。
まず思ったのは、もう少し蕎麦の味や香りがしても良いのでは? ってこと。せっかくの十割なんだし。ちょっと控えめというか。薄いというか。
「家そば」か「外そば」かで言えばそりゃ「外」なんだけども、あまり印象に残らないというか。「はあ」という感じの十割の細蕎麦というか。決して「すげえ!」とはならない。
「温」か「冷」なら「冷」で食べた方が美味しい蕎麦だと思う。でも、「こうして食べたら美味しいかも!」というアイデアもパッと思い付かない。なんというか……味も、そして存在感も「薄い蕎麦」なのであった。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24