パッケージの裏に「製造者」が書かれていない蕎麦があると、私は内心ワクワクしている。「なんで書かないのよン」と。「書かなくたって、わかっちゃうんだからァ」と。
そう、過去に書いた気もするが、消費者庁の「製造所固有記号検索」ってサービスを使えば簡単に製造者がわかってしまうのである。
たとえば今回の「販売者」は「株式会社讃州」であるが、製造者は書かれていない。しかし、下の方に、賞味期限らしき数字と謎の記号が書いてあるのがわかる。「2024.6/+6」と。
で、先述の「製造所固有記号検索」に「6」と「讃州」を打ち込むと──
製造者は「有限会社村井製麺所」であることがわかるという仕組みである。干し蕎麦ファンなら覚えておいて損はないテクニックだ。
それではさっそく……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
強火で約4分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
うーん、あっさりしてるね。ものすごくあっさりというか。よ〜く噛めば “蕎麦み” は感じるのだけれど、ツルツルッっといっちゃったら「ストン」と終わるというか。あまり印象に残らないというか。う〜ん……。
「家そば」か「外そば」かで言えば、残念だけど家かなぁ……。
もしも「冷」で食べるなら、「ひやた(冷やしたぬき)」とか、そば以外の具に食感などの焦点が当たるメニューのほうが良いかもしれない。「温」ならカレー蕎麦とか。特徴は、つゆで付けろ、みたいな。うん。
参考リンク:消費者庁「製造所固有記号検索」
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:消費者庁