2500万個の星で構成された天の川を捉えた2.16ギガピクセルの超巨大パノラマ写真が公開中

GIGAZINE
2021年10月26日 23時00分
メモ



フィンランドの天体写真家であるJ-P Metsavainio氏が、天の川を撮影した301枚の画像をつなぎあわせた2.16ギガピクセルの巨大パノラマ写真を公開しました。およそ12年かけて撮影された写真の露光時間はのべ1500時間で、およそ2500万個もの星が写る大規模な作品となっています。

Astro Anarchy: Grand Mosaic of the Milky Way is now large than ever
https://astroanarchy.blogspot.com/2021/10/grand-mosaic-of-milky-way-is-now-large.html

Metsavainio氏が公開したパノラマ写真は以下から見ることが可能。ただし、リンク先で表示される画像は7000 x1150ピクセル解像度に縮小されています。

000-GrandeMosaic140DegreesLONG+copy.jpg (7081×1150)


Metsavainio氏は2021年3月にも、天の川の超巨大パノラマ写真を公開しています。今回公開されたパノラマ写真は2021年3月に公開されたものに、さらに画像を追加したものです。

12年かけて撮影された1.7ギガピクセルの「天の川」が公開中 – GIGAZINE


パノラマ写真の解像度は横12万ピクセル×縦1万8000ピクセル、写真の画角は横145度×縦22度で、全天図に配置すると以下の通り。パノラマ写真を構成する画像は3色チャンネルで現像するため、異なるフィルターで少なくとも3回撮影されたとのこと。また、かすかな星の光を捉えるために長時間露光による撮影が行われ、平均露光時間は25時間に及ぶそうです。


パノラマ写真に使われている画像のうちの1枚がコレ。画像に映っている点はすべて星が放つ光です。


ふたご座にあるくらげ星雲(IC443)はこんな感じ。


Metsavainio氏は天の川の巨大なパノラマ写真を撮影することを2008年から綿密に計画しており、アマチュア天文家向けの星図ソフトウェア「Cartes du Ciel」上で星図を区分けし、2019年から2021年にかけて300枚以上の写真を撮り、重ね合わせる作業を続けたとのこと。

301枚すべての画像をつなげていく作業はまるで複雑なパズルのようだった、とMetsavainio氏。「パズルの最後の1ピースを手に入れるのは、いつもスリリングなプロセスです。しかし、多くの人が経験したことがあるように、1つのピースが欠けていることに気づくと非常に悔しい思いをします。私にもそのようなことがありました。3年ほど前に撮影したはずの作品が、HDDのどこにも見当たらないのです。その結果、失われた写真を再撮影してこの巨大なパズルを完成させるため、数週間という非常に長い時間を待たなければなりませんでした」という苦労談も語っています。


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2021年10月26日 23時00分00秒 in メモ, Posted by log1i_yk

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