フランスのエマニュエル・マクロン大統領が「(欧州は)自分たちとは関係のない世界の混乱や危機に巻き込まれるべきではない」と発言し、それが台湾を事実上見捨てる発言だと受け止められ、批判が殺到しています。
仏大統領の「台湾関係ない」発言、中国つけ上がらせる恐れ 欧米で物議https://t.co/Ig2vSO755w
— AFPBB News (@afpbbcom) April 12, 2023
アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙は社説でマクロン氏の失言が「失態」であると痛烈に批判しています。
Emmanuel Macron wants the U.S. to ride to Europe’s rescue against Russian aggression, but apparently take a vow of neutrality against Chinese aggression in the Pacific. https://t.co/rzYgbGrEgD
— Wall Street Journal Opinion (@WSJopinion) April 12, 2023
エマニュエル・マクロンは、米国がロシアの侵略に対してヨーロッパの救援に乗り出すことを望んでいるが、太平洋における中国の侵略に対しては中立を誓っているようだ。
マクロン氏に距離を置かれた台湾は一応フォローしたそうですが、台湾侵攻を模索する中国に宥和的な発言には警戒感を強めているはずです。
台湾英字新聞に、マクロンの「台湾は私達の問題ではない」発言への反応と思われる台湾外交部のコメント掲載。
「仏は従来、台湾問題に一貫した関心を有してきた」と、フランスの姿勢を非常にポジティブに評価するもので、マクロン発言に対する反発などは一切見られません。https://t.co/1DpCXKdVa1— 東野篤子 Atsuko Higashino (@AtsukoHigashino) April 12, 2023
また、マクロン氏は米中に追随しないと発言する一方、訪中した際に中国との経済依存を深める合意をしています。
「米中追随は最悪」と言いながら、この人は完全に「中国追随」、「習近平追随」となっている。かつての自由と人権の旗手だったフランスの大統領が金欲しさのために中国の独裁者にひれ伏すという、現代世界史上最も恥じるべき醜悪な光景を、我々は目にした!#Yahooニュースhttps://t.co/TeH3qjfhRd
— 石平太郎 (@liyonyon) April 11, 2023
習近平から「エアバス爆買いするよ〜」と言われたんだろうけれど、シラク時代の轍をまた踏むつもりかね。元々親日家だったシラク大統領、エアバスを大量契約してもらって「中国とは兄弟だー」なんて中国アゲに励んだのに、代金をなかなか払ってもらえなかったというのがオチ。マクロンさん、大丈夫? https://t.co/yhFsWSmMoY
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) April 10, 2023
やはり経済が世界を動かす?
独🇩🇪ショルツ首相に続いて仏🇫🇷マクロン大統領訪中、企業トップ50人同行。エアバス社、中国🇨🇳から旅客機160機受注。露宇戦争、米欧日結束に影響必至。政治の影に経済あり、政治は経済で動く。
— 大塚耕平 (@kouhei1005mon) April 6, 2023
訪台を計画しているフランス議員団はマクロン氏の失言で梯子を外されました。
フランス議員団の台湾訪問が報じられるなかでその準備会合。 https://t.co/I9mWe20G8Z
— Tsuyoshi Goroku (@t_gordau) April 11, 2023
遠く離れたアジアの出来事にヨーロッパ人が関心を持っているという前提がそもそも間違いだったのかもしれません。実際のところ、マクロン氏はヨーロッパ人の意見を代弁している?
仏 マクロン大統領 台湾情勢 米中どちらかに従属すべきでない | NHK https://t.co/TbnP9TSoLo
フランスは冷戦中にNATO抜けるとか言い出したり、割と昔からそういう事する奴らなので、もともと関心の薄いアジアに対してはこうなってしまうんだろうな。— ぐり@関賢太郎 航空軍事記者 (@gripen_ng) April 11, 2023