おむすび?
ソーセージみたいなパッケージに入ったおむすびが発売された。その名も「魚むすび(うおむすび)」。
山登りにちょうどよさそうだったので、山頂で食べてみました。
おむすびとは
すこし前にマルハニチロから出た「魚むすび」という商品がおむすびっぽい名前のわりに意外なパッケージだった。
おむすびといえば三角形、という共通認識があるだろう。ところがこの魚むすび、まったく三角ではないのだ。長い。
裏側の説明を読むと、どうやらソーセージみたいにパックされているようだった。パッケージがどうあれ、中身はおむすびなのだろう。おむすびが一番美味しい場所、それは山の上である。
せっかくなので山で食べてみることにした。
登山の場合、リュックには着替えとか飲み物とかライトとか救急セットとか、いろいろ詰め込むので、魚むすびの長い形状は隙間に入れて持ってきやすかった。
ではいよいよ食べてみよう。山頂に着くまでがまんしていたパッケージを開けてみておどろいた。
見た目が完全にソーセージなのだ。
むき方もソーセージのそれと同じ。パッケージの接合部分を引いて中身を取り出す。簡単。味はどうなんだろう。
食べてみても混乱は続いた。というかむしろ混乱が増した。
形状から秋田のきりたんぽみたいなものかと思っていたのだが違った。食感もほぼソーセージなのである。むっちりしていて噛み応えがある。
形と食感にひっぱられて(ソーセージかな)と信じて噛んでいくと、急にごはんの味が顔を出してくる。こんにちは!いつの間にか口の中には、しっかりと味付けされた炊き込みご飯が入っているのだ。なにこのおもしろ食べ物。
説明によると「魚のすりみと国産のもち米を一緒に炊き上げたスティック型のおむすびです」とのこと。
なるほど、魚のすりみともち米とでソーセージみたいな歯ごたえを生み出しているのか。魚のすりみのおかげでタンパク質も豊富らしく、ますます山に持ってくるとちょうどいいなと思った。
混乱をあなたに
「魚むすび」という名前から、おむすびを連想して食べると頭が混乱して面白かった。人は形を変えるだけで別の味わいを想像するものなのだ。ちくわの形をしたご飯があったらちくわだと思うのだろうか。いや、それこそきりたんぽだな。