今からさかのぼること7年前の2016年3月、東京は秋葉原に『カールス・ジュニア』がオープンした。アメリカでもメジャーなハンバーガーショップとあって、オープン初日はなんと4時間待ちの大行列! その行列に並んだのが、何を隠そう私(サンジュン)である。
実はあれ以来、カールスジュニアで食事をしていないのだが(1回モーニングは食べた)、現在の『カールス・ジュニア』はどうなっているのだろう? 久しぶりに『カールス・ジュニア』へ足を運んでみることにした。
・上陸ブーム
2015年~2016年当時、日本は “上陸ブーム” の真っただ中。「シェイクシャック」「タコベル」「グズマン・イー・ゴメス」などが日本初上陸、もしくは再上陸を果たした時期である。その波に乗り登場したのが『カールス・ジュニア』だ。
カールスジュニアはアメリカ発祥のハンバーガーショップで、現在でも同国で14州、1062店舗を展開中。1980年代には大阪を中心に6店舗を構えていたものの、後に撤退。2016年に秋葉原でオープンした『カールス・ジュニア』は “再上陸” ということになる。
・現在は7店舗
あれから7年、現在日本国内では7店舗を展開しているカールス・ジュニアだが、これが多いのか少ないのかはよくわからない。コロナも踏まえれば「よく生き残った……!」とも思えるし、逆に「知名度の割には1年で1店舗ペースか」とも思える。
1つだけ言えることは「あれ以来、カールス・ジュニアが世をザワつかせるほど話題になったことがほぼ無い」ということ。職業柄、外食チェーン店にはビンビンにアンテナを張っている私が関知できないほど、カールス・ジュニアの話題は耳に入って来ない。
逆に言うと「話題なんて無くても7年間継続できていることが立派」とも言えなくはないが、果たしてカールス・ジュニアはどうなっているのだろう? かつて4時間並んだ秋葉原店へ出かけてみることにした。
・7年ぶりに感じたこと
で、この日は平日のランチタイム。思ったよりもお客さんは多く、テーブルは8割ほど埋まっていた。注文したのは「オリジナルアンガスバーガー」のランチセットで、ポテトとドリンクのSサイズ付きで価格は1440円だ。
お味の方はと言うと7年前と全く同じ「バーガーキングと同じくらいかな?」といったところ。大きなバーガーに大きなパティ、肉々しさも十分に堪能できるが、バーガーキングより飛び抜けてウマかったかと言われれば「そうでもない」と申し上げるしかない。
しかもバーガーキングの方が若干リーズナブルであることを考えると「ちょっとまだ厳しい戦いが続きそう」と感じざるを得なかった。ランチセットではない通常の「オリジナルアンガスバーガー」のセットは1800円。1800円あればグルメバーガー店で食事できてしまうのも悩ましいところだ。
ちなみにセットで付いて来た「フライドポテト」がめちゃめちゃ美味しかったことは記述しておく。タイプは違うがフライドポテトに関しては「スシローに迫る勢いでウマい」と申し上げておこう。カールス・ジュニアのポテトはガチである。
また1番残念だったのは、かつての「超フレンドリーな接客」が無くなっていたこと。特に愛想が悪いという話ではないが、一般的なハンバーガーショップと同様の接客スタイルになってしまっていたことは残念でならない。なんかアメリカっぽくて良かったんだけどなぁ。
今後、カールス・ジュニアがどのように展開していくかはわかりかねるが、個人的医は「当時の接客スタイル」や「フライドポテト」に注目したい。「全然ウマいけどお手頃とかコスパの良さはイマイチかな?」と感じたのは、デジャヴくらい7年前と全く同じであった。