パナソニック、現場の人手不足を工具が手助け–データ送信で品質を見える化

CNET Japan

 パナソニック エレクトリックワークス社は3月28日、工場の組立作業を支援するAC100Vの電動工具の新シリーズ「Azeloss(アゼロス)」を、7月に発売すると発表した。


工場向け電動工具新シリーズ「Azeloss(アゼロス)」

 Azelossという名称は、「組立(Assembly)のロスをゼロにする」が由来。無線でデータ送信できるハイエンドの「TypeA(トルク換算値も計測可)」と「TypeB」、本数管理が可能な「TypeC」、締付サポートのみスタンダードの「TypeD」に加え、それぞれのTypeに「低トルク」「低トルク・高速回転」「高トルク」のラインアップを用意する。

 本体は約630gと使いやすい軽さ。パナソニック工場の作業者にヒアリングし、グリップ径を握りやすい38mmとした。本体1台でプッシュ式とレバー式のスタート方式を備え、選択が可能。締付の良否は判定ランプで色別表示し、ドライバーの下部が光ることで、連続作業中でも目視しやすい構造となっている。

 TypeAおよびTypeBは、設定したトルクで正しく締付できたかどうかを判定し、その結果をデータとして送信が可能。TypeAはさらに、トルク換算値のデータを残すこともできる。締付時間や工具のシリアルナンバーも管理でき、品質の見える化に寄与するとともに、工程改善等、工場全体の効率化を支える基礎データとしても活用できる。

 TypeD以外は、カウント機能、順番制御機能を搭載。必要なネジ締め本数をあらかじめ設定し、実際のネジ締め本数が設定値まで達しているかを常に管理することで、ネジの締め忘れを抑制する。ななめ締め等によるネジのかじりを抑制する、ソフトスタート機能も搭載した。

 また、同じ作業工程で異なるトルクのネジ締め作業をする際、定められた手順に応じて締付作業ができるよう、使うべき工具だけを使えるシーケンス管理(順番制御)が可能。本機能を利用するには、TypeA、TypeBに受信機が必要となる。TypeCはPLC等外部機器が別途必要で、TypeDは対象外となる。

 さらに、横向きの締付作業や、高トルクの締付など反力が大きな作業用に、グリップアタッチメントを用意している。


グリップアタッチメント装着時

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