韓国スポーツメディア「スポーツソウル」(日本語WEB版)が2023年3月25日、大谷翔平投手(エンゼルス、28)の特集記事を公開した。大谷はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表として出場し、二刀流の活躍を見せ侍ジャパンの3大会ぶり3度目の優勝に大きく貢献した。
同メディアは「韓国が目標にすべきは”大谷翔平”ではない」などのタイトルで記事を展開した。記事は「韓国でも大谷ブームが巻き起こっている」と書き出され、大谷が世界最高のスターとして君臨しているとして「韓国のみならずどの国も羨ましく思わざるを得ない選手だ」と称賛した。
「今後再び出現するかも疑問だ」
さらに大谷は100年にひとり生まれるか生まれないかのレベルの選手だけに目標にするのは困難だと指摘し、「こんな選手はどこにもいない」と主張。アメリカ、中南米など多くの天才プレーヤーを輩出してきた国にもこのような選手は見当たらず、今後再び出現するかも疑問だと分析した。
大谷は17年オフに日本ハムから大リーグのエンゼルスに移籍し二刀流として注目を集めた。21年には投手として9勝をマークし、打者としては155試合に出場して打率.257、46本塁打、100打点を挙げア・リーグのMVPに選出された。
22年シーズンは規定投球回数をクリアし規定打席にも到達。投手として15勝をマークし防御率は2.33。打者としては打率.273、34本塁打、95打点を記録した。
23年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも二刀流として世界に存在感を示した。
1次ラウンドから決勝戦までの全7試合に出場し、打者として主軸を担い打率.435、1本塁打、8打点を記録。投げては日本の大黒柱として中国戦、イタリア戦で先発し、決勝の米国戦では抑えとして登場し、最後は同僚のマイク・トラウト外野手(エンゼルス、31)から三振を奪い優勝を決めた。
同メディアは、韓国に大谷のような選手が出現しなければならないということではないと強調し、規格外の出現を期待するよりは国内リーグの最高とされる選手たちの「底上げ」が先だと分析した。
韓国はWBCの1次ラウンドで初戦のオーストラリア、第2戦の日本に連敗。第3戦のチェコ共和国と第4戦の中国に勝利したものの2勝2敗で1次ラウンド敗退。ベスト8を目標に掲げていたが、3大会連続で準々決勝進出を逃した。