「泣ける」「素敵な話」――。パインアメを製造するパイン(大阪市)がツイッターに投稿したエピソードにそんなコメントが相次ぎ、SNSで話題になっている。
問い合わせフォームに届いた1通のメール。亡くなった祖母の遺品から出てきたパインアメの缶を会社に送りたいと書かれていたという。
パインは「大切にしてくださっていたものを譲っていただいたので、弊社の方でもこれからずっと大切に保管したいと思います」とツイッターで述べた。J-CASTニュースは2023年3月24日、同社に詳しい話を聞いた。
「約70年ぶりにお里帰りしてきたパインアメの缶」
事の発端は、パインが3月23日に投稿したツイート。問い合わせフォームに1通のメールが届いたという。それは、亡くなった祖母の遺品を整理していると、手芸のボタン入れとして大切に保管していたパインアメの缶が見つかったという内容だった。
「そのまま捨ててしまおうかと思われたそうですが、どれぐらい古いものかネットで検索したところ、以前私がヤフオクで落札した缶の写真が出てきたそうです」
パインは「このまま捨てるよりも弊社の方に送ったほうがいいかなということでご連絡をいただきました」と説明し、実際に送られてきた缶を紹介した。
パインアメとパイナップルが並んだイラストが描かれた缶に対し、同社は「とても綺麗に保管されていたことがわかります」と感想を述べた。これは1951年(昭和26年)~1955年(昭和30年)に製造された貴重な缶だとした。
同社は「約70年ぶりにお里帰りしてきたパインアメの缶。大切にしてくださっていたものを譲っていただいたので、弊社の方でもこれからずっと大切に保管したいと思います」とコメントし、「みなさんにも見ていただけるように入り口のショーウィンドウに飾りました」と報告した。
最後に「SNSってすごいなぁと思うのでした。ご縁に感謝」と締めくくっている。
今回の最初の投稿は3月24日までに約1万6000件のリツイートや約6万9000件以上のいいねを集め、ユーザーからは「泣ける」「素敵な話」「じーんとしちゃった」などと感動の声が相次いでいる。