デカい蕎麦が売っていた。それはそれは見るからに “コスパ重視です!” といった佇まいで、価格は630gで税込408円! 90gで1人前としているので、408円の1パックで7人前もとれてしまうコスパ最強の蕎麦である。
ちなみに製造者の株式会社讃岐物産は、当連載初登場。香川県観音寺市にある会社であり、うどんを中心に、そうめん、ひやむぎ、蕎麦を販売しているのだという。そりゃまあ、うどん中心になるよなぁ。香川だし……。
なお、「金毘羅(こんぴら)」について調べたところ、“讃岐の金毘羅さん(さぬきのこんぴらさん)” で知られる香川の神社『金刀比羅宮(ことひらぐう)』のことだと思われる(たぶん)。神社やお寺にお蕎麦はつきものだよね。
それはさておき……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
約5分〜6分ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
う〜ん、これはむずかしい(笑) まず、茹でている最中になんとなく察した。あ、これは「アレ」っぽい蕎麦だな……と。そして食べてみたら、はいビンゴ!
その答えを言う前に、まず、どんな感じなのかを説明すると、よく言えばモチモチ、悪く言えばカタいガムっぽいというか。とにかく弾力がスゴイ。強めの弾力。カタめのモチモチ。
んで、味なんだけども、小麦……いや、蕎麦か? しかし言うほど蕎麦してないし……みたいな感じで実にビミョーなラインを攻めてくる。ファールなのか、フェアなのか、みたいな。やはり主力商品がうどん系だからかな?
それではこの辺で、何がビンゴだったのかを発表したい。そのむかし、35年くらい前、「神宮球場で食べたかけそば」にクリソツなのだ!
つまり、「家そば」か「外そば」かでいえば、ある意味では外(球場)。これはシンプルに温かい「かけそば」で食べたい蕎麦かもしれない。薬味のネギと、とうがらしをたっぷり入れて……。
てな感じで、ノスタルジーあふれる蕎麦であった。いずれにしても、この蕎麦は濃いめの温つゆで食べるのが正解であろう。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24