2023年3月13日から「マスクの着用」が屋内外を問わず個人の判断に委ねられることになった。厚生労働省は医療機関や老人ホームなど一部の施設では引き続きマスクの着用を推奨するが、それ以外は「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断が基本になります」とのことだ。
ここ数年、体感では都心部のマスク着用率は9割を割ることはなかったと思われるが、果たして今日からはどうなっているのか? これまで特にマスクの着用率が高かった「通勤電車」の今朝の様子をご報告したい。
・屋内外問わず、個人の判断へ
これまで厚生労働省は屋外では「季節を問わず、マスクは原則不要」、そして屋内では「距離を確保でき、会話をほとんど行わない場合を除いてマスクの着用をお願いします」としてきた。それが今日からは「屋内外問わず個人の判断に委ねられる」に変更されたというワケだ。
ただし、強制ではないものの「医療機関」や「高齢者施設」、また通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスの中では「マスクをしましょう」とのこと。これを受けた2023年3月13日の通勤電車の様子はと言うと……
今までと全く同じであった。
薄々で気付いてはいたものの、通勤電車内のマスク着用率は限りなく100%に近く、マスクをしていない人もこれまで通り1つの車両に1人か2人いる程度。ほぼ全ての乗客がここ数年と全く変わらぬ様子でマスクを着用していた。
・少しも変わらない光景
また屋外でも「今日からマスクを外している人が増えたな」という印象は一切なく、外している人はとっくに外している……といった “いつも通りの光景” が今日も続いているといったところだろうか。
ただし、特に屋外のマスクについては「花粉症」の影響が大きい可能性も否めない。例年と比較しても今年は花粉が強烈なため「花粉症対策としてのマスク」を着用している人も少なくないハズだ。
一方で「花粉症が終わったらマスクを外す人が激増するか?」と問われたら「そうでもなさそう」というのが個人的な見解である。そもそもこれまでも屋外では「マスクは原則不要」であったにもかかわらず、大多数の人がマスクを着用していたことを思えば、マスク生活がそう簡単に終わるとは思えない。
・10年続いてもおかしくない
再三お伝えしている通り、今日からマスクの着用が屋内外を問わず個人の判断に委ねられることになった。それでもこれまで通りのマスク生活が続いているということは、多くの人が自己判断でマスクが必要と考えているのだろう。
仮に新型コロナウィルスが風邪と同じ特効薬が無い病気だったとしたら、日本は一生マスク生活が続いていくのだろうか? 日本におけるマスク生活は、数年単位、数十年単位で続いていきそうな気配である。