「◯◯団地」というと、◯◯にはその土地の地名が入っていることが多い。
しかし千葉県の船橋市には、そんなセオリーをとびこえた冷凍団地という場所がある。
どことなくSF感もあって気になるこの団地。行ってきました。
シリーズ・身近な絶景
わざわざ言うほどでもないけどちょっと面白い景色、ついでのふりして人に見せたい景色を短く紹介する記事シリーズです。
記事一覧はこの記事の末にあります。
「じゃない方」の道を行く
JR京葉線の南船橋駅。
ここはショッピングモールららぽーとの最寄り駅ということで、週末になると全員といっていいほどの人がそちらに向かって歩いていく。
そんな流れを横目に、そっちじゃない方の道に進むと、
「冷凍団地」と書かれた道路標識があらわれる。
漂流教室みたいな名前と、誰もいない道のさきに現れるということで異世界感もあるこの団地。
いったいどんな場所なのだろうか。
地産地消のスケート場
標識が案内する方にすこし歩くと、まず目に入ってくるのは「興和冷蔵」と書かれた大きな壁。
冷蔵ではあるものの、その大きな「冷」の文字に、ほんとに冷凍団地に来たんだと体温があがる。海外で空港をおりて現地語の看板をみたときのあの感じだ。
そしてそんな気持ちがいっきに最高潮になるのがこの建てもの。
さすがにこれはできすぎていて笑ってしまったが、冷凍団地ではそこで冷やされた氷の上をすべることができるのだ。
港町の旅館で、その日の朝にとれた新鮮な魚をだしてくれるのと同じことだろう。冷凍団地ならではの地産地消だ。
(編集注:高瀬さんの興奮に水を差すようで申し訳ないのですが、冷凍団地とアイススケート場が近いのは偶然です)
知らない街を歩くのは全部観光
その後、なぜか急に荒れほうだいになった歩道をぬけると、
そこは倉庫街だった。
冷凍団地は、冷凍や冷蔵の倉庫があつまる場所だったのだ。
うっかり「トンネルを抜けるとそこは雪国」みたいな書きかたをしてしまったが、さすがに倉庫街なのでそこまでの旅情はない。
でも、そもそも来ることがなかなかないので、気になるものがたくさんあって面白い。
海外や雪国じゃなくても、知らない街を歩けばどこだって観光なのだ。
冷凍団地のご当地グルメ
そして観光といえば欠かせないのがご当地グルメ。冷凍団地の場合はなんだろうと思いながら歩いていると、
自販機で買ったジュースがすごくよく冷えていて、さすが冷凍団地と思わせてくれた。
この日の気温は9℃。
正直にいえばあったかい飲みものも魅力的だったが、そこはやはりキンキンに冷えたジュースがいい。そういう道理をこえたその土地らしさがうれしいのだ。
冷凍団地は、そんな観光ならではの「行った感」を楽しませてくれる場所だった。
(編集注:また水を差すようで申し訳ないので、もうこのクリームソーダの冷たさは冷凍団地ならではということにします)
身近な絶景
友達と歩いてるときに「ねえここの電柱珍しくない?」って見せるような、よく見るとおもしろい景色をとりあげます。あえて「絶景」と呼んでみました。
2022年のゴールデンウイークに集中的に集めて、そのあとは少しずつ追加しています。
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