評論家、怒りの説教【家そば放浪記】第114束:ダイソーで買った、葵フーズ(千曲農産加工株式会社)『信州さらしな 山芋入り 信州そば』税込108円(1人前36円)

ロケットニュース24

けっこうこれまでダイソーをはじめとする100円ショップの蕎麦を食べてきたつもりであるが、どれもこれも美味くはなかった。なにせ、独自の干し蕎麦ランキングにおいて「苔(こけ)」の評価がされている2品は、どちらも100円ショップでの購入品。かなり危険なのだ、100均蕎麦は。

しかしながら、見慣れないパッケージがあれば試さざるを得ない。何せ私は自称「干し蕎麦評論家」であると同時に、「100均評論家」でもあるのだから。迷わず行けよ、行けばわかるさ。いくぞーーーーッ!!

やたらとラーメンっぽいパッケージである。それも「熊本ラーメン」っぽい雰囲気をしている。しかしながら「信州そば」であるという。とても100円(税込108円)とは思えない、実に “高見え” のパッケージだ。


それではさっそく……


って…………


ちょっと麺が不揃いすぎやしないか!? 色も違えば、太さも違うし、ヨレヨレのも入ってるし……なんなんだこの悪い意味での「乱れすぎ蕎麦」は!


ともあれ……


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


6分〜8分(←おおざっぱだな)ゆでて……


完成。


して、そのお味は──


……説教だ。パッケージ裏に「そばの香り、味、のど越しの良さをどうぞご賞味ください」と書いてあるが、そんなものは1ミリもご賞味できなかった。そこにあるのは小麦粉の味だけである。これは蕎麦ではなく「小麦粉麺」だ。まだカップ蕎麦のほうが蕎麦みを感じるくらいのレベルで。

「家そば」か「外そば」かなんて愚問である。家以下、なんなら「土管(富永一朗先生が描く鈴木義司先生)」。というか「蕎麦」というステージにすら立てていないと私は思う。

茹で上がりの時点で、こんなにも「ちぎれた麺」が鍋の中に落ちている干し蕎麦は連載史上初である。できそこないもいいとこだ。これは問答無用でオススメできない。食べていて悲しくなってくる蕎麦(?)であった。喝。そして今回も、苔!


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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