Amazonで発見した「頭が浮く感覚の快眠枕」があまりにも斬新なスタイルでビビった / 枕の歴史に1度も登場していない形状と使用方法

ロケットニュース24

最近、寝つきが悪いので枕を新しくしようと思い、Amazonで良さげものを探していたら……あまりにも斬新なスタイルの枕を見つけてしまった。商品説明によると「頭が浮く感覚の快眠枕」だそうで、自分の頭の重みでストレッチしながら眠れるらしい。

おそらく、今あなたがイメージしている枕とは形状も使用方法も違うと思う。だいぶチャレンジングな枕なので、もしかしたら使う人を選ぶというか、選ばれた者しか使えない枕なのかもしれない。それでも……奇跡を信じて買っちゃいました!

・頭が浮く感覚の快眠枕

インターネットで「枕とは」と質問すると「寝る時に頭をのせる道具」とか「頭の支えに使うもの」などという答えが返ってくる。たぶん皆さんが使っているものも、長方形で丸みを帯びたクッションみたいなやつだろう。

調べたところ、古代人は石や木などを枕として使っていたそうだ。現代は枕の高さも沈み具合も選び放題。機能性枕が次々に登場して、逆にどれを選べばいいか分からない……が、基本的な形や使い方は昔から変わっていない。枕といえば「頭をのせる道具」なのだ。

しかし今回選んだ枕は、これまで枕がたどってきた歴史に1度も登場していないスタイルである。その名も「振り子式 首ストレッチャー快眠枕」。箱から出てきたのはパイプ3本と固定ベルト、説明書など。長方形のクッションは入っていない。



さっそく枕を組み立てていく。いや「枕」と言うより「頭ぶら下げ器具」と言った方がイメージがわくかも。流れは簡単で、パイプ3本をジョイント(連結器具)に差し込んで六角レンチでしっかり締めたら……


固定ベルトのヒモをパイプの中に入れてフタをする。


振り子式 首ストレッチャー枕の完成である!



説明書によると、ヒモの長さや牽引の強度は調整可能で「快眠枕」としても「牽引器具」としても使えるらしい。ひとまず「快眠枕」として使ってみよう。


まず輪っかに頭をのせて……


オデコとアゴをベルトで固定する


説明書には「折り畳んだハンカチを置き、その上から固定ベルトを装着」と書いてあったが、とくに不快感はなかったのでそのままベルトを巻くことに。また「耳を出して使用する」というのは、ベルトの構造上どうやっても無理だった。


とにかく完成……これが振り子式 首ストレッチャー枕か。思ったよりも気持ちいいかも。首が引っ張られているような感覚はない。なるほどなるほど〜。


…………


しかし眠れぬ!


この状態に慣れていないのが1番の理由だろう。やはりベルトが気になってしまうのだ。だったらハンカチを挟めばいいという話でもなさそうだし。ってか、オデコを固定する意味はあまりないかも。


ううむ、枕として7時間使用するのはしんどいというのが正直なところ。さらに寝つきが悪くなってしまいそうだ。


結果的には、枕として使うよりも牽引器具として使った方が気持ち良かった。先ほど少し説明したが、ポールの角度を調整することで牽引強度が強まるのだ。実際、少しスッキリしたので、ただのギャグ商品というわけでもなさそう。

ちなみにAmazonでの評価は3.2。「星5つ」を付けているユーザーが全体の24%で「星1つ」を付けたのが22%と、意見は真っ二つに分かれていた。やはり枕としてはビミョーな気がするが、興味があればチェックしてみてはどうだろうか。


参考リンク:Amazon「振り子式 首ストレッチャー快眠枕」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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