……どうしよう、金が無い。冬を目前に金が無い。
原因は分かっている。ここのところ、浪費しすぎたのだ。 そろそろ貯蓄を始めなければと思い立って数ヶ月。 いまだ全く金は貯まっていない。
腹が減ったと冷蔵庫を開けても、 そこにあるのは野菜ジュースと酒と割り物のボトルだけだ。 これで腹を満たせというのか。
……ん?割り物のボトル?そうか、そうだった! 私がこれまで集めてきた割り物の空ボトル、これがあった。
※2007年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
空のボトルが私を救う
実は私は、去年の冬頃から空の割り物ボトルをコツコツ集めている。
ここで言う割り物ボトルとは、ウィルキンソンのトニックウォーター、 およびジンジャエールのことだ。 これらは主に酒の割り物として飲む炭酸飲料であるのだが、 一本68円というリーズナブルなお値段で財布にやさしく私も愛飲している。 しかも、飲んで空になったボトルを酒屋に返還すれば、10円が返ってくるのである。
そう、ボトル一本につき10円が返ってくるのだ。
ボトルは青色と茶色の二種類あるが、 青色ラベルがトニックウォーター、茶色ラベルがジンジャエールである。
ちなみに、ウィルキンソンのジンジャエールは、 まさにジンジャーというような凄まじきドライな味ゆえ、 酒を飲まない人にも結構有名だったりする。 飲んだことの無い方は一度お試しあれ。 一口目でむせること間違いなし。ホント、ジンジャーというような味だから。
とまぁ、それはさておき、私はこのボトルをたくさん集めていた。 これらの割り物でジンを割り、飲んで、飲んで、飲まれて飲んで、 ボトルを集め続けていた。
そうして集めたボトル本数、270本
空ボトルをため続けて一年弱。集まったたボトルは270本。 つまり、全部で2700円の価値だ。 これを全部返還すれば、ちょっとは幸せになれるだろう。
というワケで、部屋のあちらこちらにしまっておいた全てのボトルを召集してみると、 これが、なんともえらい事になった。
いやはや、よくもまぁこれだけ集めたものである。 そして、よくもまぁこれだけのボトルが部屋の中にあったものである。 最近、部屋が妙に狭いと思っていたが、これが原因だったのか。
まぁ、何はともあれ、とりあえずここには空ボトル270本がある。 これを酒屋に持っていけば、2700円が手に入る。 それを元手にちょっと良い酒でも買おうではないか。
空のボトルを別の商品に換えるのだ。言わばこれは、平成の物々交換。