Microsoftが間違ってWindows 11の最小システム要件を満たしていないPCにWindows 11のアップグレードを提供していたことが判明

GIGAZINE



MicrosoftがWindows 11の最小システム要件を満たしていないPCにWindows 11へのアップグレードを提供していたことが明らかになりました。なお、Microsoftは2022年にも同じように最小システム要件を満たしていないPCにWindows 11へのアップグレードを提供していたことがあります。

Microsoft accidentally offers Windows 11 upgrades to unsupported PCs again – The Verge
https://www.theverge.com/2023/2/25/23614723/microsoft-windows-11-unsupported-pcs-update-accident

現地時間の2023年2月23日、TwitterユーザーのPhantomOcean3さんがWindows 11への無料アップグレードがWindows 11の最小システム要件を満たしていないPCにも提供されているとツイートしました。

Windows 11 free upgrade being offered to unsupported Windows 10 devices/VMs?

Screenshots from a Windows 10 22H2 VM that does not meet the Windows 11 system requirements, big ones being TPM (none) and RAM (2 GB) pic.twitter.com/VNNswgMLiC

— PhantomOcean3???????? (@PhantomOfEarth)


Windows 11へのアップグレード通知は以下の通り。


このアップグレード通知ではシステム要件を満たしているのでWindows 11へのアップグレードが可能と表示されます。


しかし、実際にアップグレードを実施すると「This PC doesn’t currently meet Windows 11 system requirements(このPCはWindows 11のシステム要件を満たしていません)」と表示され、アップグレードに失敗してしまうそうです。


これに対して、MicrosoftはWindows 11のバージョン21H2に関する既知の問題をまとめるサポートページで、「対象外のデバイスにWindows 11のアップグレードが提供されました」と問題を報告。このサポートページでは、「問題が報告された2月23日中に、同問題を解決した」と記されています。ただし、影響を受けるすべてのデバイスに修正が反映されるまで「24~48時間かかる場合がある」と注記していました。

Windows 11, version 21H2 known issues and notifications | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-11-21H2#windows-11-upgrades-were-offered-to-ineligible-devices


Microsoftは2022年にもWindows 11の最小システム要件を満たしていないPCにWindows 11へのアップグレードを提供するという同様の問題を抱えていました。

Windows 11ではごく少数の例外を除き、最小システム要件として「第8世代Intel Coreプロセッサ(Cofee Lake)」もしくは「Zen 2」以上のCPUを必要としています。

なお、サポートされていないCPUを搭載したPCにWindows 11をインストールする簡単な方法もあります。

Windows 11はシステム最小要件を満たさない古いPCにもインストール可能、システム最小要件も更新される – GIGAZINE


しかし、この方法で最小システム要件を満たしていないPCにWindows 11をアップグレードすると、画面右下に「System requirements not met(システム要件を満たしていません)」というウォーターマークが表示されることが明らかになっています。

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