SNSなどにおいて、実際に笑っていないにもかかわらず「(笑)」などと入力した経験がある人は多いはず。クリエイターのブライアン・ムーア氏が、「LOL(大笑い)」とテキストメッセージを入力した際に、実際の笑い声を認識しないと送信できない「LOL Verifier」を作成しました。
LOL Verifier — Brian Moore
https://brianmoore.com/lol-verifier/
This Device Will Not Let You LOL Unless You Mean It
https://www.vice.com/en/article/n7zgmq/this-device-will-not-let-you-lol-unless-you-mean-it
The future of internet comedy depends on the LOL Verifier
https://www.avclub.com/lol-verifier-brian-moore-laugh-out-loud-1849953469
ムーア氏は「LOLは大笑いという意味だったはずですが、インターネットにおけるこの単語はいつしか単なるメッセージになってしまいました」と述べています。そこでムーア氏はAIによる音声認識技術を使用することで「LOLの信ぴょう性を回復する」ことを目的にLOL Verifierを作成しました。
I made this thing called LOL Verifier: a device that only lets you type lol if you’ve actually laughed out loud pic.twitter.com/Gsc63yGEm0
— Brian Moore (@lanewinfield)
LOL Verifierはキーボードとコンピューターの間に接続するデバイスで、中心にライトが設置されています。
LOL Verifierはユーザーが「LOL」と入力した場合、笑い声を認識する状態に変化します。その際にユーザーが大笑いするとライトが緑色に変わり、「LOL」が送信可能になります。
一方でユーザーの笑い声が聞き取れない場合や、大笑いには至らない場合、ライトは赤色に変化し、入力した「LOL」は「That’s funny.(それは面白いね)」などの別のメッセージに変換されます。
ムーア氏によると、LOLはテキストメッセージにおいてもはや句読点と同じ扱いになっている、という事実に対処するためにLOL Verifierの作成に取り掛かったとのこと。
LOL Verifierが搭載したソフトウェアには、AIによる音声認識モデルが搭載されています。ムーア氏は「この音声認識モデルが機能するためには大笑いをトレーニングする必要がありました。さらに大笑いには至らない場合の笑い声もトレーニングする必要があります」と述べています。そのためにムーア氏は「私は何百もの笑い声のサンプルを記録しました。狂ったようにコンピューターに笑い声を入力する作業を30分以上続けることになりました」と報告しています。
ムーア氏はLOL Veiferを個人のテキストメッセージやDiscordなどで実際に使用しており、そのおかげで正直な人になれたとのことまた、ムーア氏がLOL Verifierを作成したことを知る友人は、ムーア氏から「LOL」というメッセージが届いた場合、実際にムーア氏が大笑いしていることを知ることができるため、光栄だと思うと述べています。
ムーア氏によると、LOL VerifierはSNS上で反応を得るためのプロジェクトでしたが、もしも急速に人気が高まった場合、コードなどを公開することを考えているとのこと。しかし「自分でLOL Verifierを作成する場合、30分以上連続してコンピューターに向かって笑い続ける必要があることを警告しておきます」とムーア氏は述べています。
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